Space Xのロケットが「時速6000キロで分離する瞬間」を捉えた貴重な映像#イーロン・マスク

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イーロン・マスクがCEOを務めるSpace Xが、同社のロケット「ファルコン9」が飛行する映像を公開しました。今回公開された映像は、イタリア宇宙庁の地球観測衛星「COSMO-SkyMed」を打ち上げた際に撮影されたものです。



*Category:テクノロジー Technology|*Source:wccftech ,SpaceX

Space Xの「ファルコン9」が分離する瞬間を捉えた貴重なフルカラー映像

この映像はSpace Xが第1段ブースターを、従来のような海上ではなく陸上に着地させたことにより、飛行中の「ファルコン9」の2回の分離がカラーかつ高精細に撮影された珍しいものです。

ファルコン9の飛行中、第1段はロケットを地球の大気圏外に押し出す推進力の大部分を担います。この間、ファルコン9は約6000キロの速さで移動していたとのこと。


メインエンジンが停止すると、第1段はロケットから切り離され、地球に戻り着陸します。


切り離された第1段ブースターは、ロケットと一定の距離まで離れた後、エンジンが着陸地点に向くように向きを変えます。その後に一部のエンジンが再点火されて減速し、第1段ブースターを地上に着陸させます。

続いてロケット側では、第2段ブースターのマーリンエンジンが推進力を担います。このエンジンには停止と再点火を繰り返す機能があり、その回数はロケットの軌道によって異なるそうです。


上の写真のステージ分離され、マーリンエンジンが正常に点火された後、第2段にあるペイロードフェアリングが分離されました。


ペイロードフェアリングとは、宇宙業界ではペイロード(積載物)包む「殻」と呼ばれるもので、この様子も映像ではっきりと見ることができます。

Space Xは、中型ロケットの第1段ブースターを地上に着地させることができる世界で唯一の企業です。NASAによると、中距離ロケットとは5~20トンのペイロードを軌道に運ぶことができるロケットのことを指しますが、最新の仕様ではファルコン9は最大22.8トンのペイロードを軌道に運ぶことができるそうです。

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