2万円台前半で買えるAndroidタブレット『Blackview Tab 11』レビュー! 画面分割やWidevine L1に対応だが…?

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10.36型2Kディスプレイを搭載したAndroidタブレット『Blackview Tab 11』がメーカーから送られてきたので実機レビューをお届けします。

目次

ローエンドのお手軽タブレット『Blackview Tab 11』


『Blackview Tab 11』は、SoCにUnisoc T618、128GBストレージ、8GBメモリを搭載したローエンドの安価なAndroidタブレットです。

特徴はAndroid端末で映像系サブスクリプションサービスを楽しむために必要なセキュリティ技術「Widevine L1(L1が最高。L3が最低)」に対応している点。

このセキュリティレベルが低いと低画質の映像しか表示できないため、映像目的で購入した人は「せっかく高画質の映像を楽しむために泥タブを買ったのに画質悪すぎる!」という悲しい目にあいます。

しかし、『Blackview Tab 11』ならWidevine L1対応のためそんなことにはならない……と紹介したいところですが、実機テストの結果、ちょっと残念なことにもなりましたのでその点をふまえて詳しく解説します。

あざやかなティールグリーンが映えるデザイン

まずは『Blackview Tab 11』の外観をチェックしていきましょう。

『Blackview Tab 11』のカラーはメテオグレー、ムーンライトシルバー、ティールグリーンの3色ラインナップ。


おすすめはあまり見ない色のティールグリーンです。この明るい緑色というか青色というか、その中間色のような色がとても良いです。


しかも最初から同じ色のシリコンカバーがついています。このため「お気に入りの色の端末を買ったのにカバーが黒しかなくて色が見えない」なんてことがありません。


背面カメラはデュアルのように見えて1,300万画素のシングルカメラ。もうひとつのレンズは同じ筐体でプロ用端末などを出すときのコスト削減のためのダミーだと思われます。


フロントカメラは800万画素。


microSDカードと1スロットを兼用するデュアルSIMスロットを採用。


あとはUSB-Cポートと、


横置きにした際に左右配置になるスピーカーを搭載しています。


AnTuTuベンチマークの実機スコアは「223,833」点!

続いて実機テストによるAnTuTuベンチマークのスコアです。「とりあえずこれを見せろ」という人も多いことでしょう。

結果、AnTuTuベンチマークのスコアは「223,833」点でした。


Unisoc T618は低コストながらもかなりパフォーマンスが良いSoCと言えそうです。もちろん動作にもっさり感はありません。

ゲームも『PUBG Mobile』レベルであればサクサクと動きます。


とは言えGPUスコアは41,735のため、重いゲームは苦手です。

AnTuTuベンチマークを走らせるのも(グラフィックの表示的には)大変そうでした。重めのゲームはできないと思ってください。

Widevine L1対応だがサービス側が未対応

それでは肝心の「Widevine L1」について解説します。

デバイス情報を確認するアプリ『DRM Info』で確認した結果がこちら。


たしかに「Widevine」のセキュリティレベルは「L1」と表示されています。

しかし、『Amazon Prime Video』を見たときのストリーミング品質はこちらです。


最高画質にしても「0.46GB/時」と明らかに低い数字。

実際に見た目も2Kディスプレイとは思えない状態でした。

どうやら『Netflix』でも同じ状態らしく、せっかくの「Widevine L1」なのにサービス側が端末をサポートしていないために高画質配信を利用できないそうです。

ただし、『Amazon Prime Video』ユーザーの場合は「ベータ版への登録」をすることでこの問題を解決できます。


ベータに申し込み後、『Amazon Prime Video』アプリのベータ版をダウンロードすることで高画質での利用が可能になります。


最高画質「1.82GB/時」の映像を2Kディスプレイで見ると最高です。

もちろんYouTubeであればそのまま「1080p」の映像を楽しめます。


画面の分割表示にも対応

そのほかの機能としては、『Blackview Tab 11』は画面の分割表示もサポートしています。


ただし、あくまでもローエンド端末のため高画質ゲームをプレイしながら攻略動画を見る……というよりも動画を見ながらネットサーフィンやSNSを楽しむくらいといった使い方がおすすめです。

対応バンドは4キャリア対応だが……

最後に対応バンドについてもふれておきます。

『Blackview Tab 11』がサポートする周波数帯は「B1・B3・B7・B8・B20」の5種類です。4キャリアの対応は次の表のとおり。

LTEバンド 周波数 ドコモ au ソフトバンク 楽天
Band 1 2.1GHz
Band 3 1.7/1.8GHz
Band 7 2.6GHz
Band 8 900MHz
Band 20 800MHz

いずれのキャリアでも電波はつかめるものの、プラチナバンドを利用できるのはソフトバンク回線のみです。

「外出先でも『Blackview Tab 11』を使いたい!」という人は、LINEMOやワイモバイルなどの回線を用意しましょう。

総評:『YouTube』や『Amazon Prime Video』再生端末におすすめ

結論として、『Blackview Tab 11』は自宅で『YouTube』や『Amazon Prime Video』をよく視聴するユーザーにはおすすめの端末です。

せっかくの「Widevine L1」対応端末ですが、残念ながら『Netflix』には(現時点では)対応してないため、ネトフリユーザーは別の端末を検討した方が良いでしょう。

また、ゲーム用にも少し厳しいです。少し前のゲームであれば問題なくプレイできますが、最近の3Dグラフィックヌルヌルゲームではカクついてしまいます。

大きな画面で動画が見たい。たまに調べ物もする。ゲームはあまりしない。そして、なるべく価格は安い方が良い方は、『Blackview Tab 11』が選択肢に入ります。

中国通販のAliExpressでセールされて2万円台前半になっているため、気になる人はページをチェックしてみてください。

『Blackview Tab 11』のスペック表

OS Android 11.0
カラー グリーン、グレー、シルバー
本体サイズ 247×156.7×8.1mm
重さ 460g
液晶サイズ 10.36インチ
解像度 1200*2000
液晶タイプ IPS
CPU Unisoc UMS512T(T618)
CPU Clock Dual-core Arm Cortex TM -A75 processor, up to 2.0GHz
Six–core Arm Cortex TM -A55 processor, up to 1.8GHz
GPU Arm Mali TM -G52 3EE 2-Core Up to 850MHz
メモリ 8GB
ストレージ 128GB
micro SDカード 対応(最大128GB)、
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth v5.0
USB TYPE-C
バッテリー容量 6,580mAh

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