宇宙人を探してはいけない恐ろしい理由

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宇宙人を探す」という行為がはらむ大きな危険性について、海外の化学系YouTubeチャンネル「Kurzgesagt」が解説しています。



*Category:テクノロジー Technology|*Source:Kurzgesagt – In a Nutshell

宇宙人を探してはいけない理由


宇宙はとてつもなく大きく、何十億もの居住可能な惑星があり、生命の可能性に満ちていると考えられています。

空っぽに見える宇宙に対して、人類は好奇心にかられています。天の川の中に自分たちだけがいるのかどうか、どうしても知りたいのです。


しかし、この「宇宙人を探す」という行為は、大きな危険をはらんでいます。例えとして分かりやすいのが「暗い森」という理論です。

宇宙人を探す危険性を示す「暗い森」理論


狩人は隠れていた場所で目を覚まし、生い茂る下草から不審な音がしないか注意深く聞いてから立ち上がる。何事もなく一晩が過ぎた。

森は暗く、霧が立ち込めている。寂しさを紛らわせるために人を呼ぼうと考えたが、最後の最後で思いとどまった。

暗い森で大声を出せば、それを察知した獣が襲いかかってくるかもしれませんし、敵対的なハンターに見つかるかもしれません。このように、すべての生物は、生存し、資源を確保し、増殖しようとしています。そのため、種族間の競争は常に起こり続けています。


つまり、多くの種族は他の種族を滅ぼさんとしています。地球上では最も「危険な生物」である私たち人類が、1日に約12種の生物を絶滅させているのが何よりの証拠です。これは、宇宙規模でも同じことが言えるでしょう。

「平和主義者のエイリアン」に期待してはいけないワケ


狩人が一人で暗い森の中をこっそり歩いているとき、彼は自分と同じような人がいるかもしれないと気づく。彼らが攻撃的であるかどうか、その意図を知ることはできない。

しかし、自分が生き残るために他人を殺すように、彼らもそうする可能性があると考えなければならない。その場合、先に撃った方が生き残るということもあるだろう。

「平和主義者のエイリアン」がいないとは限りません。しかし問題なのは、最初に出会うエイリアンが友好的なのか、それとも攻撃的なのかが分からないということです。


エイリアンも穏やかで平和的なものから、軍国主義的なものまで様々なはずです。もし比較的平和主義なエイリアンだったとしても、相手の意図が分からないがために、双方とも「先に攻撃するべきか」と不安定な状態に陥ります。

相手との技術的な格差が分からないのも大きな問題です。その技術差によっては、他文明が一瞬で人類を滅ぼしてしまう可能性すらあるでしょう。


この大きなリスクを孕んでいる以上、宇宙人に無闇に声を掛けることは懸命とは言えません。宇宙規模で考えれば人類の持つ技術は低レベルであり、現時点で宇宙人に出会おうと躍起になることは「素っ裸のまま、猛獣の潜む暗い森で叫んでいる」こととほぼ同意です。

今できることはただ宇宙を観察することと、危険な宇宙人に見つからないことを祈るのみでしょう。宇宙人を探すことは、せめてイーロン・マスクが火星に到達してから考え始めても遅くはないはずです。

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