AMDやNVIDIAに対抗し、インテルが2022年初頭に発売する次世代GPU「Arc」シリーズに関するリークが登場しています。
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エントリーモデルに注目。インテルの次世代GPU「Arc」
インテルは現在、ゲーマーやクリエイター向けの新たなディスクリートGPU「Arc」シリーズを準備しています。このシリーズのライバルとしては、NVIDIAの「Geforce RTX」シリーズや、AMDの「Radeon」シリーズなどが挙げられます。
このArcに関するリークとして、GPUダイである512 EUと128 EUチップの実物写真をMoore’s Law is Dead氏が投稿しました。
テック系メディアwccftechによれば、512 EUのサイズは約396.2平方ミリメートル。512 EUを搭載したGPUは、NVIDIAの「GeForce RTX 3070(Ti)」や「AMD Radeon RX 6700 XT」と競合することになるとのこと。
512EUを搭載した最上位モデルは、約2.2~2.5GHzのクロックを搭載することが示唆されています。このGPUは最大18.5TFLOPsのFP32演算を行うことができ、「RX 6700 XT」よりも40%高く、「NVIDIA RTX 3070」よりも9%低い性能になるそうです。
デスクトップ向けの512 EU搭載GPUのラインナップ全体としては、最上位モデルが「RTX 3070/RTX 3070 Ti」に、ミドルモデルが「RTX 3060/RTX 3060 Ti」に対抗する製品になるとされています。
さらに、エントリーモデル(128 EU搭載)の性能は、NVIDIAの「GeForce GTX 1650」と「GTX 1650 SUPER」の中間程度の性能になるとのこと。加えて、レイトレーシング機能を備えているようです。
注目すべきはこのエントリーモデルが、現状のNVIDIAやAMDの新製品にはない価格帯になる可能性があるという点です。現世代のデスクトップ向けGPUでは、250ドル(約3万円)以下のモデルがなく、ゲーミングPCへの敷居が高くなっていました。
この状況において、Arc GPUのエントリーモデルは「比較的安く、ある程度のゲームが楽しめるGPU」として唯一の立場を確立しそうです。リークを見る限り、性能面でNVIDIAに勝つことは難しいようですが、価格と供給量次第ではインテルがゲーマー向けGPU市場に存在感を見せることは間違いないでしょう。