世界的な大富豪として知られるイーロン・マスクとマーク・ザッカーバーグですが、両者の関係は決して良いとはいえません。
彼らはなぜ仲を違えたのでしょうか?その理由について、海外YouTubeチャンネル「Newsthink」が解説しています。
*Category:
イーロン・マスクとマーク・ザッカーバーグの因縁
マスクとザッカーバーグの関係が悪化した出来事としてよく知られているのが、衛星「AMOS-6」打ち上げの失敗です。
「AMOS-6」はサハラ以南のアフリカにインターネットを提供するはずだった衛星で、Facebookはこの衛星に多額の投資をしていました。しかし、この衛星を打ち上げるSpaceXのロケット「ファルコン9」は、発射台でテスト中に異常が発生し、爆発してしまいました。
これにより、すでにケニアに滞在していたザッカーバーグは、完全に目的を失ってしまいました。彼は、打ち上げの失敗について「深く失望した」と述べました。
対してマスクは、数年後にこの件を取り上げ、「彼が愚かだったせいだ」とツイートしています。とはいえ、流石にお詫びとして無料のロケット打ち上げを提供したそうですが、2人の関係が良くないことはここからも明らかです。
実際には、ロケットの打ち上げが失敗する前から、2人の関係は良好ではありませんでした。2014年、ザッカーバーグはマスクをパロアルトの自宅に招いて食事をしました。
そこには、同社の人工知能ラボに所属するFacebookの幹部たちも参加していた。彼らは、人工知能に関する認識について、マスクを説得しようとしたと考えられています。
ゲストの一人によると、マスクは「人工知能は危険だと純粋に信じている」と話したそうです。彼は、人工知能がいつの日か人間を凌駕する可能性があると繰り返し警告しており、ドキュメンタリー映画「Do You Trust This Computer?」の中ではこのように語っています。
邪悪な独裁者がいたとしても、その人間はいつか死ぬ。しかし、AIの場合は死ぬことはなく、永遠に生き続ける。私たちは、この不死身の独裁者から決して逃れられなくなってしまうんだ。