携帯ゲーム機として高い人気を誇るニンテンドースイッチですが、強力なライバルとなりうる存在が新たに登場しています。
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米クアルコムが携帯ゲーム機向けチップセット“G3x”を発表
Androidスマホに半導体を供給する米クアルコムは、携帯ゲーム機向けのチップセットとして新たに“Snapdragon G3x Gen 1”を発表しました。このチップセットはAndroidベースのOS向けに設計されており、携帯ゲーム機への供給を目的としています。
G3xはクアルコムのKyro CPUとAdreno GPUコアを中心に構築されており、HDRでの144Hzリフレッシュレート画面をサポートするなど、高いグラフィック性能を誇ります。
処理性能だけではなく、Wi-Fi 6と6E、そして5Gに完全対応するなど、通信の接続性もかなり重視されています。クアルコムはさらに、ゲーミング機器で有名なメーカーRazerと提携し、ゲーム開発者向けのハードも作成しています。
テック系メディア『Android Police』は、このチップセットが現行のニンテンドースイッチを脅かす可能性があることを示唆しています。スイッチは優れたゲーム機ではあるものの、モバイル通信には対応しておらず、グラフィックス性能も高いとはいえません。
しかし最近のゲームでは、高いグラフィックス性能やオンライン接続が重要視されるものが増えています。また、最近注目を浴びているクラウドゲームにおいても5G通信はかなり重視されており、次世代ゲーム機に求められる機能です。
ニンテンドースイッチは独自のタイトルで高い人気を誇っているため、簡単にその牙城が崩れることはないでしょう。しかし性能面では、現行のスイッチにはかなり限界が見えています。クアルコムは正式なリリース時期を明らかにしていませんが、近いうちにG3xを搭載した新型携帯ゲーム機が登場することは間違いなさそうです。