アメリカで起こった事件で、9歳の少女の機転が家族の命を救ったことが話題になっています。
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両親がとつぜん気絶、9歳の少女が取った行動とは
画像出典:Boston25News
10月28日に米マサチューセッツ州を襲った猛烈な暴風雨の影響で、3日間ほど停電になったブランダオさん一家は、借りた自家用発電機で電源を確保しようとしていました。
9歳のジェイリーンさんが就寝につこうとすると、父親の叫び声を聞こえたため、両親の部屋に駆けつけました。すると、部屋では母親が気絶しており、父親も意識を失いかけていました。
2人を襲ったのは、発電機から発生した一酸化炭素による中毒症状でした。発電機は、室内に持ち込む前の数分間しか作動していなかったものの、それだけで有害なガスが部屋に充満し、両親は意識を失ってしまったそうです。
画像出典:Boston25News
一酸化炭素中毒は、場合によっては短時間で致死に至る危険なものです。米メディア『CNN』の報道によると、彼らの家の一酸化炭素濃度は1000ppmに達していたとのこと。同メディアは、150〜200ppmでも死にいたる可能性があると補足しています。
ジェイリーンさんが取った行動は、父親のiPhoneを手に取り、彼の顔に画面を向けることでした。父のiPhoneはロックされているため、Face IDでロックを解除することを考えついたのです。
そしてすぐに911(アメリカの緊急番号)に電話し、通報しました。その後、彼女は7歳の妹を連れて外に出て、近所の人に助けを求めました。
その後、彼女の家族は医療措置を受け、今のところ全員が元気に過ごしているとのこと。ジェイリーンさんの母、マルセリーナさんは後に、娘が行動を起こさなかったらどうなっていたかわからないと、彼女の機転を称えています。
「ただの頭痛だと思っていたら、2~3分後には何も感じなくなっていました。娘はとても賢かった」とマルセリーナさんは語りました。「あれはとても怖かった。もし彼女がすぐに電話してくれなかったら、何が起こっていたかわかりません」
海外メディア『wccftech』は、発電機を屋内やガレージで使用しない、開いている窓やドアの近くにも置かないよう注意を呼びかけています。また、これらの場所に発電機を置かざるを得ない場合、家の中に一酸化炭素検知器を設置することを推奨しています。
今回は彼女の機転で悲惨な自体につながらずにすみましたが、Face IDが上手く動かないということもあります。iPhoneにはロックを解除せずに緊急連絡をする“緊急SOS”という機能があるので、万が一に備えて確認しておくと良いでしょう。(各種Android端末にも似た機能があります)