小さいけど、マジでやばいヤツ。
『DJI Action 2』は小型の防水ボディに1/1.7インチセンサーを備え、4K/120fpsのスローモーション撮影や手ぶれを抑えた滑らかな動画が撮影できる強力なアクションカメラです。分離合体機構を備えたモジュール構造を採用し、ディスプレイやバッテリー、自撮りグリップなどを装着した機能拡張が可能と、かなり尖った製品となっているようなので、実機でその詳細をチェックしてみることにしましょう。
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DJI Action 2レビュー
今回は実機をDJI Japanから借りることができたので、外観をすみずみまでチェックして、実際に撮影をしてきた様子をお届けします。
◇ DJI Action 2:開封の儀/アンボックス
『DJI Action 2 Dual Screenコンボ』のボックス。
箱の裏では、マグネットによる分離合体機構を備えることや4K/120fpsの高解像度スローモーション(ハイフレームレート)で撮影ができることがアピールされています。
箱を開けるとDJIのロゴ付きシールが入っていました。ペリカンケースとかに貼ったらカッコいいかも。
『DJI Action 2』のカメラ本体(左)&フロントタッチ画面モジュール(右)がこんな感じで箱に収まっています。
内容物は左上から時計回りにカメラ本体、フロントタッチ画面モジュール、首掛け用のマグネット内蔵ペンダント、アクションカメラ用汎用マウント、三脚マウント、粘着シール付きマウント、そして充電用ケーブル(フルサイズUSB→USB-C)です。
カメラモジュールのサイズは39×39×22.3mmで公称重量は約56g。10m防水で、バッテリー駆動時間は最長70分です。
『iPhone 12 Pro Max』のカメラモジュールとほぼ同じサイズ。
フロントタッチ画面モジュールとの接点。
レンズの裏側にあるディスプレイは1.76インチ(446×424ピクセル)でタッチ操作に対応。
» フロントタッチ画面モジュール
自撮りなどに使うフロント画面とバッテリーを兼ねたモジュールがこちら。充電用ポートはUSB-Cです。なお、カメラモジュールにはUSBポートはなく、このモジュールを経由して充電することになります。
フロントタッチ画面モジュールには大きめのボタンがあり、電源のオン/オフや撮影の開始/停止が行えます。
カメラモジュールとフロントタッチ画面モジュールが接続される部分にはマグネットが仕込まれており、さらに爪と受けがあるのでとてもしっかり“合体”します。
特筆すべきはマグネットのパワフルさで、モジュールどうしを近づけるだけで「パチンッ」と勝手にジャストな位置にはまるようになっています。
» 「マグネット合体」の様子をショート動画で見る
これまでのモジュール式ガジェットは「どうも安定性に不安があるというか、どこかゆるさがあるんだよなぁ」という感じの物が多かったように思いますが、『DJI Action 2』に関してはその心配は無し! ガチッと合体する感じは安心感があり、アクションカメラというラフに扱う製品であることを考えて不意にバラバラになるということはまずあり得ない丈夫なつくりです。
フロントタッチ画面モジュールを取り付けると、カメラの前側(レンズ側)で映像を見ながら撮影ができます。わずかにラグ(映像の遅れ)はありますが、実用上問題ないレベルで不快に感じることもありませんでした。
裏側はこんな感じ。
同じ合体機構を使って、アクセアリ類をつなぐこともできます。
合体!
◇ DJI Action 2:付属のアクセサリ
『DJI Action 2 Dual Screenコンボ』に付属する小物をチェックしていきましょう。
窓や机の上などのツルツルした場所に取り付けられる粘着性のあるマウント。
『GoPro』などのアクションカメラ全般で広く採用されてい形状のマウントに対応した物。ちなみにこれも金属製で、高級感あり。『DJI ACtion 2』は金属パーツを多用した「つくりの良さ」が魅力です。
磁気ストラップはペンダントのようにカメラを身につけてFPV(一人称視点)での撮影をするためのマウント。
◇ DJI Action 2:別売りのアクセサリ
モジュール式の利点を活かすべく、別売りのアクセサリも豊富に用意されています。
» 防水ケース
このケースを装着することで60m防水仕様になります。
お弁当箱のような構造。
装着したまま電源/シャッターボタンの操作はできますが、ディスプレイのタッチ操作はできません。
» マクロレンズ
接写用のレンズです。夏休みの自由研究がはかどりそう。
マクロレンズ無しだとこんな感じ。
マクロレンズを装着します。
被写体にカメラをグッと近づけて撮影できるようになりました。
» 電源モジュール
ディスプレイを省いたバッテリーのみのモジュールです。
金属の塊、という感じでいかにもタフな質感。
カメラモジュールの内蔵バッテリーとの併用で公称最長約180分の連続使用が可能となります。なお、おの数値は省電力モードに設定しフルHDで撮影した場合なので、4K撮影の場合はこれほど長く撮影できない点は注意が必要です。
» ミニ三脚
卓上ミニ三脚のパッケージ。
収納時はこんな感じでコンパクト。
カメラモジュールを取り付けるとこうなります。
元の倍くらいの長さに伸ばせます。
» 延長ロッド リモコン付属
Vlogなどの撮影にあると便利な“ぜんぶ入り自撮り棒”がこちら。
Bluetooth接続のリモコンが付属し、遠隔操作が可能になります。
37cmくらいまで伸ばせます。
» フローティンググリップ
水辺で使用する際に重宝する“沈まないグリップ”です。本体は何せ金属の塊なので、水深がある場所でドボンと行くと見つけ出すのは困難なため、浮く=フローティングするタイプのグリップが必要になるというわけ。
プラスチック製のグリップ内部が空洞になっていて、浮力が生まれるという仕組みです。
DJI Action 2:実機撮影レビュー
実際に『DJI Action 2』を使用して撮影してきた映像はこちらの動画でご覧ください。4K撮影、手ぶれ補正、120fps撮影、暗所テストなどテストをしています。
◇ DJI Action 2:レビューのまとめと感想
» 4K/24fpsでの画質
実際に撮影した映像を見ると、画質も良く色味も自然で満足のいく結果でした。デジタルのシャープネスが強めにかかる“シャリシャリ”した感じの画質ではあるので草木などはちょっとキツく映ってしまいますが、建物を撮った場合にはパキっと気持ちよく映る印象です。
» 手ぶれ補正
DJIが「RockSteady」と呼ぶ独自の電子式手ぶれ補正は強力な効きで、走りながら片手でカメラを持って撮影しても不快な揺れが少ない滑らかな映像になっていました。暗所でブレ補正を使った場合に生じる画面がブルンと揺れる“ゼリーエフェクト”も少なく、全場面で安心して頼れる仕上がりになっています。
» 暗所耐性・ノイズ
暗所ではノイズが増えて、ディテールも失なわれがちですがこのサイズのカメラとしては優秀というべきで「暗い場所での画質にこだわるならより大型のカメラを使うほかない」というのが2021年時点の技術の限界です。
そもそも暗い場所で撮るためのカメラではないので、割り切って使用するか、別途小型ライトなどを用意して併用するのが良さそうです。
というわけで、「斬新なデザイン・ハイスペック・カスタマイズの幅が広い」というあたりがこの製品の魅力と言えそうです。同時に「シンプルに使いたい・使い慣れた操作感のままがいい」という人にはとっつきにくい作りだとは思いますので、好みに合わせて選択するのが良いでしょう。
ガジェット好きや新しい物好きの人には断然おすすめなので、気になった方は、以下のリンク先から詳細をチェックしてみてください。
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