Googleのスマートフォン『Pixel 6 Pro』と以前のiPhoneを比較したベンチマーク結果が公開されています。
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Pixel 6のベンチマーク結果は3年前のiPhoneにも劣る
ベンチマークソフト『Geekbench』で、『Pixel 6 Pro』に搭載されたTensorチップと『iPhone XS Max』に搭載されたA12 Bionicを比較したテスト結果がTwitterに投稿されました。
Google Pixel 6 Pro (2021) vs iPhone XS Max (2018) Geekbench result
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この投稿によれば、Google Tensorのシングルコアは1012点、マルチコアは2760点。対して、A12 Bionicは1117点と2932点となっており、両方のテストでTensorを上回っていることが示されています。
iOSとAndroidの違いはあるものの、A12 Bionicが3年前のチップセットだということを考えると、これは非常に残念な結果です。この投稿を引用したテック系メディア『wccftech』はこれについて「発売以前からTensorのスコアがあまり高くないという噂はあったが、これはかなり酷い結果だ」と指摘しています。
『wccftech』はまた、『Pixel 6』シングルコアとマルチコアのスコアが低いのは、Tensorの省電力機能に起因している可能性もあり、バッテリー駆動時間を重視するために、Googleが意図的にこのチップのパフォーマンスを低下させた可能性もある、と指摘しています。
Googleは発表会で「ベンチマークよりも新しい体験を重要視している」と明言してます。Googleは代わりに、Appleとも差別化が図れ、得意分野でもある機械学習(ML)に注視したようです。ここから恩恵を受けるであろう機能についてもアピールしており、特にソフトウェアとのコンボともいえる音声認識と画像処理についてはかなり期待ができます。
また、『Notebookchek』によれば、グラフィックス性能の面では、『Pixel 6』は他のフラッグシップAndroid端末の中で最も高いスコアを示した(3DMark)とのこと。Appleのチップセットには劣るものの、Android市場ではリードしている部分もあることを指摘しています。
近年のスマートフォンは性能が高くなってきており、フラッグシップ端末は処理性能によって、普段使いに差が出ることはほぼありません。このため、スマートフォンの使い勝手の良さはベンチマークで測れなくなってきています。
ただし、全体的な処理性能の面ではAppleがスマートフォン業界を大きくリードしていることも明らか。Googleがこの差を埋められたのかは、今後判明していくでしょう。