『MacBook』の光るロゴはなぜ廃止された?Appleを救ったジョブズの策略とブランドの大躍進

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つい最近まで『MacBook』シリーズといえば光るAppleのロゴが大きな特徴でしたが、現在では、全てのモデルで光るロゴが廃止されています。この理由について、海外YouTubeチャンネル、Apple Explainedが解説しています。

Source:Apple Explained
*カテゴリー:経済,マネー economy,money

目次

“光るAppleロゴ”廃止には、Appleの躍進も関係していた


2015年、Appleは12インチの『MacBook』を発表しました。これは史上初めて、光らないAppleロゴを採用したモデルでした。


12インチ『MacBook』は登場時、シリーズの中で最も薄いモデルでした。『MacBook Air』に比べて24%も薄くなっていたのです。


しかし、その劇的な進化のためには、様々な妥協も必要でした。その中の1つが、光るAppleのロゴの廃止でした。


これはディスプレイを薄くしたことで、2つの問題が発生したからです。1つは、ディスプレイの後ろに強い光源があると、画面の中央に写ってしまうこと。光るAppleロゴの部分が透明になっているため、ディスプレイが透けてしまうのです。


もう1つが、MacBookのディスプレイの薄さが相まって、ロゴの部分に強度に問題が生じたことです。そこで、その部分を金属製のパーツに置き換えることで、脆弱な構造を改善することができました。


Appleが光るロゴを廃止した理由のもう1つは、デザイン上の理由です。そもそも光るAppleロゴを採用されたのは、ブランドの認知度を高めるためでした。

スティーブ・ジョブズがAppleに復帰した当時、ブランドは過去10年間で顧客からの支持を失っていました。そこで発表されたのが、初めて光るロゴを採用した『PowerBook G3』でした。


この光り輝くAppleロゴは、地に落ちたブランドの復活に欠かせないものでした。このAppleのロゴが目立つことで、人々はAppleがまだ存在していて、また素晴らしい製品を作っていることを知ったのです。

しかし現在のアップルは、このようなあからさまなブランド戦略から離れ、より繊細なマーケティングへ移行しています。例えば、他のヘッドホンメーカーと同様に、『AirPods Max』は側面にAppleのロゴを入れることもできたはずですが、そうしませんでした。


また、今年発売された『24インチiMac』でも、ディスプレイ下部のAppleロゴを廃止しました。このように、Appleはロゴをあからさまに表示することを少しずつ減らしています。


今のAppleは、他のブランドから顧客を奪うことに苦労してはいません。Appleはいまや、世界で最も有名なテック企業となりました。そしてほとんど全ての製品は、それぞれの市場を支配しています。

また、近年のAppleは製品デザインを統一しています。『iPad』や『iPhone』、『iMac』などにはすべて光らないAppleロゴが採用されているので、そのデザインを『MacBook』シリーズにも引き継ぐことは理にかなっています。


ファンからすると光るAppleロゴの廃止は残念かもしれませんが、逆にこれはAppleの新しい時代を象徴するものでもあります。これからのApple製品に期待していきたいですね!




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