『iMac』から始まり、『iPod』や『iPone』など、Appleには“i”から始まる製品が沢山あります。この理由について海外YouTubeチャンネル、Apple Explainedが解説しています。
Source:Apple Explained
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Appleが自社製品に“i”を付けていた理由
1990年後半、インターネットの人気は爆発的に高まり、高速なネット通信はPCの最大のセールスポイントとなっていました。Appleももちろん、このトレンドに乗ろうと考えていました。
しかし当時、創業者であるスティーブ・ジョブズは、PCが個性を持つことを重要視します。そこで作られたPCは、カラフルで魅力的なデザインやユーザーフレンドリーな持ち手、便利なオールインワンの設計になっていました。
ジョブズはこのPCの名称もフレンドリーで個性的であることを望みました。そこでジョブズが考えた名称が『MacMan』です。
ところが、Appleのマーケティングチームはこれをあまり良い名称とは思いませんでした。代わりチームが提案した名称が『iMac』でした。
この“i”は、先ほどあげた当時のトレンドである「internet」の頭文字からきています。しかしそれだけではなく、“i”には他にも意味がこめられています。
まず「individual」、日本語では「個人」を意味します。Appleはユーザーに、PCのユニークなデザインに自分の個性が反映されている、と感じてほしかったのです。
そして意外なものがもう1つ、それは「instruct」です。これは「教える」を意味します。つまりAppleは「教育ツール」としての一面も『iMac』に持たせようとしていたのです。
まだまだあります。「inform(通知)」「inspire(刺激を与える)」などなど、“i”は「インターネットにつながる」だけの存在ではないのです。
しかしジョブズは中々『MacMan』を諦めず、『iMac』という名称にしばらく反対していました。ところがプロトタイプに印刷された文字をみた時に、この『iMac』という名称になぜか納得したといいます。
『iMac』は大成功を収め、この特徴的なブランディングと製品のデザインはAppleの代名詞となりました。この後にはさらに『iBook』も登場。
初代『iPod』はインターネットにつながりませんでしたが、これにも“i”がついています。いかに“i”が当時のApple製品にとって象徴的なものになっていたかが分かりますね。
この後も『iPhone』や『iPad』など、様々な特徴的な製品が登場していきます。しかし、比較的新しい『Apple Watch』や『Apple Vison』では“i”が使われなくなっており、Appleのネーミングルールも時代と共に変化することがわかります。