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大手音楽配信サービス『Spotify』の重役が海外メディアのインタビューに答え、Appleのビジネスモデルについて批判しています。
*Source: The Verge Via:MacRumors
Appleは“冷酷なイジメっ子”?Spotifyの重役が独占を指摘
Spotifyは世界的な音楽配信サービスとして知られており、iPhone上でもよく使われている音楽アプリの1つです。しかし同時に、同社はAppleの音楽配信サービス「Apple Music」の競合でもあり、複雑な関係となっていることで知られています。
そのSpotifyの重役「オラシオ・グティエレス」氏が、Appleを批判する投稿をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に寄稿し、その中でAppleを「冷酷なイジメっ子」とし、そのビジネスモデルを批判しました。
グティエレス氏はさらに先日、海外メディア「The Verge」のインタビューに答え、Appleの決済システムの独占が、競争を阻害していると強く批判しています。
オラシオ・グレイエス氏(画像:The Verge)
問題とされているのが、AppleのiOS端末における「AppStore」を介した決済システムです。この決済システムでは手数料として利益の30%がAppleに回収されますが、AppStore上で配信されるアプリは基本的に外部の決済システムが認められていません。グティエレス氏はこう述べます。
問題は、Appleの決済システムの手数料が30%か15%か10%かではなく、競争から隔離されているために、Appleが一方的に設定できてしまうことです。Appleがその割合を正当化するのであれば、(他の決済システムと比較して)提供する価値があるとユーザーに納得させるべきです。
私たちが言いたいのは、Appleは競合他社が参入して代替の決済システムを提供するのを妨げ、市場を独占し、競争がなくなっているのが問題だ、ということです。(筆者訳)
先日にはEpic Gamesがこれについての裁判を起こしており、現在結果待ちの状態です。海外メディアによれば、この裁判の結果次第ではAppleが外部の決済システムを認める可能性があるとしています。
ソフトウェアの大手が引き起こすこの動きが、テック界の巨人であるAppleをどこまで動かせるかは分かりません。しかし、これらの働きかけが実を結べば、デバイスの業界を大きく揺るがしかねない変化となりそうです。
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