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今年(2021年)4月に670万円を超える高値を付けた『ビットコイン(Bitcoin)』。仮想通貨(暗号資産)はこれまで大手企業や機関投資家の参入などを受けて値上がりを続けていていました。
ところが、4月中旬から状況が変わりつつあります。トルコ中央銀行が決済における仮想通貨の使用を禁止したことを皮切りに、その後中国も規制強化を発表。米国でも同様の動きが見られ、テスラも「『ビットコイン』で自動車が購入できる」とした発表をひるがえすなど、逆風が続きました。そして、ついに『ビットコイン』は5月19日に300万円台へと急落してしまいます。
ビットコインは一時30%安、イーサは45%安まで下げを加速した(ロイター)
米政府は20日、1万ドル(約109万円)を超える仮想通貨の送金について内国歳入庁(IRS)に報告を義務付けると発表した。日本や欧州も送金時の本人確認を厳しくするルールを導入する見通し。実務的な課題を指摘する声があり、実効性の担保が問われる。(日本経済新聞)
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強気の仮想通貨支持派たち
このように『ビットコイン』には逆風が吹き荒れていますが、仮想通貨支持派の経営者や投資家はいまだに強気を貫いています。
クリプトホッパーのCEO、ルード・フェルトカンプ氏は「投資家は今回の急落局面を押し目買いの好機だと捉えており、『ビットコインを安値で取得する最後のチャンス』と見ている投資家は多い(ロイター)
キャシー・ウッド氏、ビットコインの強気揺らがず-依然50万ドル予想(〜中略〜)「どの資産であれ買いには絶好の機会だ」(ブルームバーグ)
イーロン・マスクも仮想通貨への支持を表明
そして、ビットコインが大幅に値を下げた5月19日にイーロン・マースク氏が投稿したツイートがこちら。
Tesla has 💎 🙌
— Elon Musk (@elonmusk) May 19, 2021
投稿の内容は短く「Tesla has 💎 🙌」とだけ書かれています。
この絵文字は「ダイヤモンド」と「手」であり、英語では「ダイヤモンド・ハンズ」と読まれます。これはミレニアル世代やZ世代の投資家が好むスラングで「割安の投資対象を見つける腕を持つこと」や「投資対象が値上がりするまで持ち続けるガッツ」があることを意味します。
こうして考えるとこのタイミングでイーロンがこのツイートに込めたメッセージは明確で「テスラはビットコインを売るつもりはない」ということ。言外には「まだ値上がりすると信じている」という意味もありそうです。
その後ビットコインの価格は持ち直し、記事作時点(5月22日夕方)には400万円台に持ち直しつつあります。なお、ビットコインは日本では「コインチェック(Coincheck)」などの仮想通貨交換所で購入が可能です。