Appleはコンピューターや音楽配信、アプリケーション販売、そして電話などのビジネスにディスラプションをもたらしてきた企業です。※ディスラプションとは既存のルールを打ち破り、業界構造を一変させるような破壊的イノベーションのこと。
Mac、iPod、iTunes、AppStore、iPhone、Apple Watchなど同社がヒットさせてきた製品は枚挙にいとまがありませんが、それらに葬り去られた製品も無数に存在します。メインフレームやCD/MDプレイヤー、PCソフトの販売店、ガラケー、そして腕時計などはAppleが起こしたイノベーションの波に飲み込まれた業界と言えるでしょう。
では、Appleが次にディスラプションもたらす製品は何なのか? 近年のリーク情報をもとに予測してみたいと思います。
*Source: MacRumors、(2)、KoreaTimes、Bloomberg、Appleinsider
【1】メガネ→『Appleグラス』『MR(複合現実)ヘッドセッド』に
『Appleグラス』はレンズ部分にジェスチャーで操作できるディスプレイを備えたAR(拡張現実)グラスで、日常的に付けられる軽量なものになるとされています。
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さらにもう1つが、『MR(複合現実)ヘッドセッド』。現実世界に情報を表示するARと違い、現実世界の3D形状をセンサーが把握し、そこに3D映像をシンクロさせることができると予測されています。リークによれば、AppleのMRヘッドセッドは手の動きを捉える12台以上のカメラと、視線を追尾する8Kディスプレイを備えているとのこと。
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なお、Appleが取得した特許により「周囲の環境に合わせた明るさの調節機能」を『Appleグラス』及び『MRヘッドセッド』に搭載しようと考えていることが示唆されています。これにより、デバイスを装着した際や外した際の違和感が減少するとのことです。早ければMRヘッドセッドは2021年後半、ARグラスは2022年に登場すると見込まれています。
【2】自動車→『Apple Car』へ。
Appleは車の再発明にも動き出しています。『Apple Car』に関する情報はまだ少ないものの、完全な電気自動車であり、LiDARセンサーを使った自動運転技術を搭載するという説が有力です。LiDARセンサーを使えば光学カメラを使用した場合より精度が高く安全な自動運転を実現できるため、専ら光学カメラを頼りにした自動運転(オートパイロット)を開発しているテスラにとっては大きな脅威となりそうです。
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Appleが電気自動車の製造を担うパートナーを探しているという噂は多くあり、過去には日本の日産自動車にも声をかけていたと報道されています。また、バイトンを傘下に収めたフォクスコンと電動自動車の製造に向けて協議を進めているというリーク情報もあり、2024年前半にも『Apple Car』のプロトタイプが公開される可能性があります。
【3】『iPhone』すらも再発明?
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Apple自身が生み出した『iPhone』もAppleによる新たな破壊と創造の対象になるかもしれません。著名アナリストのミンチークオ氏によれば、Appleは2023年に8インチの『折りたたみ式iPhone』を発売するとのこと。折りたたみ端末で先行するサムスンやファーウェイの優位性は長くは続かないかもしれません。
さらにクオ氏は「折りたたみ式iPhoneの登場が、スマートフォン、タブレット、ノートPCの違いを曖昧にする」と述べています。『折りたたみ式iPhone』はAppleの既存製品の価値すら脅かしかねない諸刃の剣なのです。自らが生み出した『iPhone』に対して破壊的創造の大ナタを振るえるのか? あるいは、新たなディスラプターの前に敗れ去るのか? その命運を決めるのは『折りたたみ式iPhone
』かもしれません。
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