Googleがスタートアップ企業Dysonicsを買収したことが明らかになっています。Dysonicsは3Dオーディオ技術を開発している企業で、Googleは「Pixel Buds」シリーズを強化するため同社を買収したのではないかと予想されています。
* Source:9to5Google
AirPodsシリーズの空間オーディオに対抗?GoogleがDysonicsを買収した狙いとは
画像はPixel Buds
今回買収されたDysonicsは、カリフォルニア大学を発祥とする小さなスタートアップ企業です。Dysonicsは3Dオーディオ分野に精通しており、独自のアルゴリズムによって、自然な3Dサラウンドをヘッドホンやイヤホンで体験できる技術を開発しています。Googleは昨年12月にDysonicsを買収しており、さらに今回の買収で同社のIP及び特許を取得しました。
空間オーディオに対応したAirPods Pro
この買収で考えられるのは、Googleの完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」シリーズの強化です。これまでのPixel Budsシリーズは他社のTWSイヤホンに比べ、これといった強みがないことがよく指摘されていました。そこで今回、Dysonicsの持つ3Dオーディオ技術をPixel Budsシリーズに組み込むことで、AppleのAirPods Pro及びAirPods Maxの「空間オーディオ」機能に対抗できる新モデルを開発する狙いがあるのではないかと噂されています。
なお最近では、Pixel Budsの廉価版とみられる「Pixel Buds A」のリークも登場してきています。タイミング的にPixel Buds Aに3Dオーディオ機能が搭載されることは考えにくいですが、今後廉価版との差別化として、次期の新「Pixel Buds」等に3Dオーディオ機能を搭載する可能性は考えられます。
Googleは最近、スマートウォッチを始めとしたフィットネス製品を開発・発売していた「Fitbit」を買収するなど、ハードウェア製品にも本腰を入れ始めています。GoogleはAppleに対抗できるほどのヒット商品を開発できるのか、今後の展開が楽しみです。