『ドコモ口座』での不正引き出し事件についてまとめました。
『ドコモ口座』不正引き出し事件とは?
NTTドコモの電子決済サービス『ドコモ口座』にて、本人になりすましてdアカウントを作成し、その人の銀行口座と『ドコモ口座』を紐付けて不正に現金を引き出す事件が起きていることが9月8日に発表されました。
ドコモからのお知らせ : 一部銀行の口座情報を使用したドコモ口座の不正利用について | お知らせ | NTTドコモ
これにより現時点(9月10日)で34件、合計1,000万円超の不正引き出し被害が確認されているとのことです。
『ドコモ口座』不正引き出しの被害に遭う可能性がある人は?
『ドコモ口座』不正引き出し事件で被害に遭う可能性がある人は、『ドコモ口座』と連携できる銀行の口座を持っている人です。
『ドコモ口座』を利用している、いないに関係なく、対応する口座を持っている人は被害に遭う可能性があります。
『ドコモ口座』対応銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- イオン銀行
- 伊予銀行
- 池田泉州銀行
- 愛媛銀行
- 大分銀行
- 大垣共立銀行
- 紀陽銀行
- 京都銀行
- 滋賀銀行
- 静岡銀行
- 七十七銀行
- 十六銀行
- スルガ銀行
- 仙台銀行
- ソニー銀行
- 但馬銀行
- 第三銀行
- 千葉銀行
- 千葉興業銀行
- 中国銀行
- 東邦銀行
- 鳥取銀行
- 南都銀行
- 西日本シティ銀行
- 八十二銀行
- 肥後銀行
- 百十四銀行
- 広島銀行
- 福岡銀行
- 北洋銀行
- みちのく銀行
- 琉球銀行
ただ、このうちすべての銀行が被害に遭う可能性があるわけではありません。
被害に遭う可能性があるのは、銀行口座を紐付ける際に本人確認として「名前」・「口座番号」・「暗証番号」・「誕生日」といった本人以外でも知りえる情報で確認を行っている銀行です。
例えばボク(@digimaga)は西日本シティ銀行に口座がありますが、『ドコモ口座』と西日本シティ銀行との紐付けでは電話を使った自動音声による本人認証がありました。
SMSや自動音声を使った本人認証がある場合、被害者に気づかれて(止められて)しまうため今回の事件では被害が起きていないと考えられます。
被害が確認されている銀行
『ドコモ口座』での不正引き出しによる被害が確認されている銀行は次のとおりです。
- ゆうちょ銀行
- イオン銀行
- 大垣共立銀行
- 紀陽銀行
- 滋賀銀行
- 七十七銀行
- 第三銀行
- 中国銀行
- 東邦銀行
- 鳥取銀行
- みちのく銀行
また、被害が出る可能性があるとして紐付けが停止された銀行は次のとおりです。
- 池田泉州銀行
- 伊予銀行
- 大分銀行
- 仙台銀行
- 但馬銀行
- 北洋銀行
- 琉球銀行
不正に引き出されているか確認する方法は?
上記で紹介した銀行に口座をお持ちの方は、通帳に記帳をして引き出しが行われていないか確認することをおすすめします。
『ドコモ口座』を利用していないのに、「ドコモコウザ」名義から引き出しが行われていた場合は銀行に相談しましょう。
不正に引き出された場合の補償は?
補償についてはドコモと銀行で話し合いが行われています。
いまのところ「全額補償」されるとのことです。
ドコモ口座、被害1000万円に 全額補償へ銀行と協議(共同通信) – Yahoo!ニュース
不正引き出し被害に遭わないようにするためには?
『ドコモ口座』を使った不正引き出しを防ぐ方法は、『ドコモ口座』と自分の銀行口座を犯人より先に紐付けることです。
1つの口座を複数のdアカウントに紐付けることはできないため、連携済みだと不正引き出しの被害に遭わなくなります。
ただ、所有している銀行口座のすべてを紐付けないといけない点や、このような問題が起きた『ドコモ口座』を利用するのは不安だと思うためおすすめはしません。
あくまで防ぐ方法のひとつです。
ちなみに『ドコモ口座』は現在、新規の口座の紐付けをすべて停止しているため、いまから紐付けることはできません。
今後は不正引き出しの被害に遭わない?
サービス再開後は、本人認証をより厳格化するとのことです。
おそらく同じような被害は起きないのではないかと思われます。
※画像は「ドコモ口座」より