スクウェア・エニックスのアイドル育成ゲーム『青空アンダーガールズ!』(以下、あおガル)が『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』へと大幅リニューアルされます! そして、Android向けのクローズドβテスト(CBT)が実施中です。
なんと、結果如何(いかん)でアプリ存続かどうかの崖っぷち状態!?
→CBT(Androidのみ)への参加は特設ページで!:『青空アンダーガールズ! Re:vengerS』リニューアルCBT特設ページ
そんな前代未聞の大幅リニューアルを行う理由について、本作のプロデューサーで企画の発案者でもあるスクウェア・エニックスの山口海渡氏、ゲーム内の運営やイベントを担当するディレクターのスクウェア・エニックスの爆笑王こと高橋D、開発会社であるハ・ン・ドのディレクターである黒須康允氏の3名にインタビュー。
アップデートの狙いや魅力について語っていただきました。(文:カワチ)
▼現行の『青空アンダーガールズ!』が、システム&世界観ともに大幅リニューアル!
より多くの人に遊んでもらうため、バトルシステムを一新
ーー『あおガル』のゲームシステムがガラリと変わり、とにかく驚かされました。ここまでのリニューアルは本当に珍しいと思いますので、その狙いや理由について伺いたいと思います。
山口:今日はいろいろ今まで言えなかったことを語りたいと思います。
▼左から爆笑王こと高橋D、山口氏、黒須氏。……爆笑王?
ーーさっそくですが、そもそも『あおガル』の企画はどのように生まれたのでしょうか?
山口:もともとわたしがアイドルものが好きだったので、そのジャンルに挑戦してみたかったんです。
既存のタイトルはひとつの事務所やグループを題材にしたものが多かったので、ユニットが競い合うような内容にしたらおもしろいんじゃないかと思ってライブバトルを取り入れました。
ーー今回、大幅なリニューアルが発表されたわけですが、最近はゲーム内イベントも少なくなっていて不安になっていたユーザーさんも多いのでは?
山口:そうですね。ここまで何もお伝えすることができず、大変申し訳なく思っています。
爆笑王(高橋D):社内承認を得てリニューアルを実現できるかどうかも不確定でしたし、リニューアル内容もとにかく真剣に詰めていきました。そのため、途中経過的な報告をお伝えできないまま時間が経過してしまったことは、大変申し訳なく思っております。
ーーということで本題ですが、本作を大幅リニューアルしようと思った理由はなんなのでしょうか?
山口:端的に申し上げると、ユーザーさんの間口を広げて、プレイヤー人口を増やすためです。
大前提として、これまでのシステムを気に入って遊んでいてくれたお客様には大変感謝しております。ただ、理解できたら面白いという声がある反面、ゲーム部分が多少わかりにくいという意見もいただいておりました。
自分はそもそもキッズ系のアーケードゲームも手がけてきたのですが、その際は「チュートリアルなしで、いきなりお子さんが遊んでも楽しめるゲームシステム」を考えることを大事にしていたので、わかりにくさを残してしまったのは反省しております。
▼現行の『あおガル』のライブバトル。対人戦も楽しめる、本格的な思考ゲームの側面も持ちます。
黒須:一見するとリズムゲームのように見えるかもしれませんが、実際はRTS(リアルタイムストラテジー)をベースにして、刻々と変わる状況に応じて対応策を選ぶという、よく言えば斬新、悪く言えば複雑すぎるゲームシステムになっていたんです。
ーーたしかに自分もリズムゲーム感覚で遊んでしまい、最初はかなり戸惑いました。でも、慣れてくるとパーティ編成やスキルの重要性を理解できるようになって、どんどん楽しくなりました。
山口:ありがとうございます。他のゲームでは味わえないようなバトル感覚を実現できたと思いますし、その部分を支持してくださるユーザーさんもいらっしゃったのですが……。
より多くのユーザーさんに遊んでいただくためには、やはり遊びやすさという点はもっと気にすべきだったと反省しています。
そこで、ゲーム内のチュートリアルをスキップしても直感でやることがわかるようなシステムを取り入れようと思ったんです。
崖っぷち!? 仰天リニューアルの理由とは?
ーーリニューアル後はどのようなゲームになっているのでしょうか?
黒須:タワーディフェンス系のゲームになっており、迫ってくる敵を倒すアクションRPGのようなシステムにしました。
▼既存のライブバトル画面。
▼こちらは『Re:vengerS』のアクションライブバトル画面。全然違う!
ーー全然違うゲームじゃないですか? そこまでガラリと変えるのであれば新規アプリとしてリリースすることもできたと思いますが、『あおガル』にこだわった理由は?
山口:応援してくださっているファンの方が『あおガル』のキャラクターや楽曲を愛してくださっていたからですね。
もちろん私たち自身も『あおガル』を愛しています。
そこを守るためなら、なんでもやろう。少しでもわかりやすく、多くのお客様に遊んでいただけるようにしよう。その結果が、今回の大幅リニューアルです。
爆笑王(高橋D):リニューアルにあたっては、「アイドルを守る」ということをテーマにしました。
これまではアイドルたちを「見守る」ような内容でしたが、今回は実際に「武器を手にとって、異世界の侵略からアイドルたちを守る」ことができるようになっています。
ーー異世界の侵略!? ファンタジーな世界観が盛り込まれて驚いたのですが、これまでのストーリーはどうなるのでしょうか?
山口:従来の「アイドル学園で、アイドルの卵たちと過ごすメインストーリー」は、リニューアル後も引き続き楽しめます。
なかなかメインストーリーの更新ができずに申し訳ありませんでしたが、リニューアル後には今の物語の続きも配信していければと思います。
黒須:今までのストーリーをなかったことにするのではなく、リニューアル後には新たなストーリーを追加する形ですね。
今までのストーリーを表とすると、裏は主人公がアイドルたちを守るために戦うストーリーが展開します。
▼杉田智和さんが声を演じる主人公。異世界の敵を相手に、アイドルを守りながら戦うことに!
アイドルも主人公たちに力を貸してくれることになるのですが、その力によって主人公はフォームチェンジをすることができます。
爆笑王(高橋D):ちなみに表のほうは現世(エイドス)サイド、裏のほうは想世(アンダー)サイドという名前になっています。
プレイヤーの分身となる主人公自体は共通で、今まで同様、プロデューサーとしてアイドルたちを守ることになります。
おもに想世(アンダー)サイドは「じつはこんなことがあったんだ」という裏設定を楽しむことができます。
【リニューアル後の世界観のキーワード】
●想世<アンダー>
現実世界である現世<エイドス>の感情や意識が集まる裏の世界のこと。想世は夢の世界でもあるため、現世の人間が迷い込む場合もある。●瘴念<ノイジー>と界門<ゲート>
負の感情が想世に具現化した存在である瘴念は、生に取り付き、負の感情で対象を支配できる。
瘴念は想世と現世を繋ぐ界門を通り、現世へと行こうとする習性を持つ。●歌姫<ディーヴァ>
現世に存在し、想世に対して干渉できる特別な歌の力を持つ者の総称。大衆を前にして歌うことにより、輝きの力を増幅し、界門を閉じることが可能。●調停者<プロデューサー>
現世と想世を自由に行き来することができる類稀(たぐいまれ)な存在。現世と想世で同時に存在することになるため、現世側の外見と想世側の外見は、性別までも含めて異なる。
(ゲーム中の想世側の外見は若い男性だが、それはあくまで想世側でのイメージが具現化したもので、現世側の性別や年齢が「若い男性」とは限らない)
ーーフォームチェンジですか。かなりファンタジーRPGっぽいノリになるんですね。
▼フォーム「紅陽の輝星(クリムゾン・ステラ)」。攻撃範囲は狭いものの、素早い攻撃が可能です。
▼フォーム「白鏡の天翼(ミラージュ・セラフィム)」。攻撃範囲が広くて威力もありますが、攻撃速度は遅め。
爆笑王(高橋D):あ! そういえば、だいぶ前に空気清浄機を買ったんですよ。
ーーえ、あ、はい。(まさか、爆笑エピソードが始まった?)
爆笑王(高橋D):臭いが気になる時にはちゃんとランプが赤くなって、便利だなって思っていたんですけど、そろそろフィルターを変えようかなと思いまして。
で、空気清浄機を開けたら、フィルターにビニールがかかったままだったんですよ。
一同:…………………………。
爆笑王(高橋D):あ……あ……あぁぁっぁああああああ!!!!!!
▼突如として着ていた服を脱ぎ捨てる爆笑王。黒須さんが、素で引いています(苦)。
ーーえ?
爆笑王(高橋D):今日は爆笑トークで笑わせられなかった時の保険に話題のスーツを着てきたのですが……。
山口:主人公である調停者(プロデューサー)は、アイドルの力を借りてフォームチェンジができるんですよ。
いやあ、今日の爆笑王は、ちゃんとゲーム内容に沿ったネタを用意してきていますね。
ーーえーと……。いつもはもっと適当なんでしょうか?
山口:もっと投げっぱなしで、オチがないことも多いです(苦笑)。
まぁ、気にせずに話を続けましょう。
CBTでは新要素をガッツリとプレイ可能!
ーー現在開催中のCBTの見どころについて教えてください。
黒須:フォームチェンジや武器の変更、成長など、プレイヤーがやれることは多いですね。
爆笑王(高橋D):バトルは25枚のカードでデッキを編成することになります。メインで使うカードが5枚で、それぞれにアンダーというサポート要員4枚をセットできます。
メインは重複不可ですが、アンダーのほうは重複しているキャラクターもセットできるようになっています。
黒須:CBTでは最初からアンダーを4人セットできますが、実際はメインの女の子を成長させることで、セット可能枚数が増えるようにバランス調整する予定です。
▼アクションライブバトル中、アイドルたちの必殺技的な「ライブアピール」を使用可能。アイドルの応援を受けて、強力な攻撃を放ちます!
ーーゲーム性はガラリと変更されますが、これまで入手していたものなどは引き継がれるのでしょうか?
爆笑王(高橋D):プレイヤーのレベルや所持しているダイヤなど、すべて引き継ぐことができます。
レアリティが高いカードは、リニューアル後もそれに応じた高い能力となります。ただリニューアル後はゲーム性が異なるため、まったく同じスキルなどにはならないことはご了承いただければと思います。
黒須:なるべく価値は変わらないようにするつもりです。
ーー現在開催中のCBTでは、どういった部分を楽しめるのでしょうか?
爆笑王(高橋D):新規部分のストーリーやシステムはしっかり体験できるようになっています。
フォームチェンジは各ユニットに用意されていますが、3つのフォームを体感することが可能になっています。
黒須:新規ストーリーは杉田智和さんや中田譲治さんが演じる新キャラクターも登場するので、その点にも注目してもらいたいですね。
爆笑王(高橋D):CBTではヴァルキュリアの新曲を聴くこともできます。ヴァルキュリアには中田譲治さんが演じているキャラクターもいるので、ぜひ中田さんの歌声も楽しみにしてもらいたいです。
黒須:中田さんの演じている火神栞歩(かがみしほ)は、普段は井口裕香さんが声をあてているのですが、メガネを取ると性格が豹変して中田さんの声になるというキャラクターです。
なぜ性格や声が変わるのかというのは裏のストーリーをプレイすることでわかるようになっています。
▼中田譲治さんがアイドルソングを歌う場面も!? 意外と違和感がなかったりします(笑)。
山口:完全に新規のキャラクターたちだけのストーリーというわけではなく、アイドルたちも裏の世界に迷い込んできて主人公のことを助けてくれることになります。
ーーアイドルたちも想世サイドの記憶を持っているのでしょうか?
爆笑王(高橋D):想世のことは現実では忘れてしまいます。ただ、心のどこかで「主人公に助けてもらった」という気持ちは残っています。
山口:ほかには前から要望の多かった10人ライブも実装しており、今回のCBTで体験することが可能になっています。
ーーちなみに『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』というタイトルはすんなりきまったのでしょうか?
山口:「ピンチの状況から逆転するイメージ」で、逆襲的なイメージも込めて「復讐(revenge)」という言葉を採用しました。
ーーリリースを楽しみにしています。では、最後にファンにひとことよろしくお願いします。
黒須:公式なアナウンスがないままお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。
今まで『あおガル』をプレイしていた方も新規でプレイする方も楽しめる内容になっています。ぜひプレイしてみてください!
爆笑王(高橋D):リニューアルに戸惑うお客様も多いかもしれませんが、ぜひ一度遊んでみてくださるとうれしいです。
システムもわかりやすくなったので、気に入ったらぜひ周りの人にもオススメしてもらえればうれしいです。
山口:これまで応援してくださったお客様には感謝の言葉しかありません。
その感謝に応える方法はサービスを継続することだと思い、今回、こういった大きなアップデートを行わせていただきました。
今後もずっと『あおガル』のアイドルたちと一緒に過ごせる時間が続くように、我々ができることはすべてやろうというスタンスで、全力を尽くしてリニューアルを実施することができました。
何かをやり残して悔いが残らないよう、今後も頑張っていきますので、ぜひ『青空アンダーガールズ!Re:vengerS』の応援をよろしくお願いいたします。
→CBT(Androidのみ)への参加は特設ページで!:『青空アンダーガールズ! Re:vengerS』リニューアルCBT特設ページ
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・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 136.4 MB ・バージョン: 1.0.8 |