盗んだアカウントの情報を売買するウェブサイトでは、Apple IDが平均1,600円ほどで販売されていることが分かりました。
盗まれたアカウントで何をするのか
ウェブサイト『Top10VPN』が海外の主な取引サイトを調べたところ、平均してApple IDは約15ドル(約1,600円)、米『Amazon.com』のアカウントは9ドル(約1,000円)、『Gmail』アカウントは約1ドル(約100円)で販売されていました。
一方でオンラインバンキングの情報は約160ドル(約17,000円)、クレジットカード情報は50ドル(約5,300円)だったそうです。
いずれの取引サイトも違法なものであると思われ、ウェブ検索などの通常の方法ではアクセスできないとTop10VPNは説明しています。
こうした盗まれたアカウント情報が売買される背景には、これらが「なりすまし」や詐欺に利用できることがあります。
たとえば、メールサービスのアカウントを不正利用すれば他人になりすましたり、ショッピングサイトに高価な商品を出品して他人のアカウントでこれを購入したりする、といったことが考えられます。
したがって、これらのアカウント情報には需要があり、それを仕入れるためにフィッシング詐欺が横行していると考えられます。
フィッシング詐欺は、企業などを装ったメールを送りつけてユーザーを偽サイトに誘導し、個人情報を入力・送信させる手口です。Apple IDやクレジットカード番号を狙ったフィッシング詐欺は日本でも報告されています。
Apple IDは2ファクタ認証を設定することでセキュリティを強化できます。もしパスワードが盗まれても、サインインするには他のデバイスで必要なコードを確認し、それを入力しなければなりません。
フィッシング詐欺そのものにも注意し、被害に遭わないようにしましょう。Appleは注意点をウェブサイトで公表しています。
フィッシングメール、ウイルス感染の偽警告、偽のサポート電話などの詐欺に遭わないようにする – Apple サポート
参考
Dark Web Market Price Index (Feb 2018 – US Edition) | Top10VPN.com
・販売元: iTunes K.K. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ユーティリティ ・容量: 44.2 MB ・バージョン: 2.1 |