『iOS 9』のソースコードがウェブサイトで非公式に公開されたことを受け、Appleは声明を発表しました。
ソースコードの流出で起こりうること
今回流出したのは「iBoot」と呼ばれる、iOSを起動する際のセキュリティに関するソースコードです。AppleはiOSの一部のソースコードをすでに公開していますが、iBootは公開していません。
もしこのソースコードの中にセキュリティ上の弱点が見つかれば、これを悪用してiPhone・iPadに対して攻撃が行えるのではないか、と懸念されていました。
Appleの反応は?
Appleは今回のソースコードがiOS 9のものであることを認めましたが、これが3年前のものであること、iOSのセキュリティはソースコードの秘匿性で確保されているものではないことを強調しています。
さらに、iPhone・iPadにはハードウェア・ソフトウェアによる保護が何層にも施されており、iOSをアップデートすることで最新の保護を受けられる、とも述べています。
対策:iOSのアップデートを欠かさない
Appleは著作権侵害を理由にソースコードの削除を要請し、すでに閲覧できる状態ではありません。ただ、削除までの間にソースコードを閲覧・保存した人物がいると考えられるので、ソースコードが誰かによって研究される可能性は残ります。
とはいえ、現時点でiOSの弱点が新たに見つかったわけではないので、ユーザーが今すべきことはありません。
今後もし弱点が見つかったとすれば、『iOS 11.2.5』よりも後のバージョンで対応・修正されるので、新バージョンが公開されたらiOSのアップデートを欠かさないようにしましょう。
© 2018 Apple Inc.
参考
・販売元: iTunes K.K. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ユーティリティ ・容量: 44.2 MB ・バージョン: 2.1 |