iPhoneとiPadの両方に対応したユニバーサルアプリはApp Storeにたくさんありますが、その対応機種に「Mac」が加わるかもしれません。
iPhone・iPad・Mac用アプリを1本に
関係者の話を元にウェブサイト『Bloomberg』が報じたところによると、早ければ2018年にもアプリ開発者がiPhone・iPad・Macのすべてに対応したアプリを開発できるようになります。
現在は同じ開発元が公開している同様の機能を持つアプリでも、iPhone・iPad用アプリとMac用アプリは別々に開発・公開しなければなりません。報道通りなら、これが1本のアプリにまとめられるようになります。
開発者にとってのメリットは、iPhone・iPad用とMac用とで異なるアプリを開発する必要がなくなり、公開・販売に必要な審査の手間も減らせると考えられます。
ユーザーにとってのメリットは、Mac用アプリの充実です。Mac用アプリだけがアップデートされずに放置される、といった事態も減るかもしれません。
このiPhone・iPad・Mac対応アプリの開発環境は、Appleが開催する開発者向けイベント『WWDC』で発表される見込みです。WWDCは毎年6月ごろに開催されています。
ただしBloombergによると、この計画はまだ流動的で延期されたり、途中でキャンセルされたりする可能性もあるようです。
iPhone・iPad・Mac全対応のアプリが実際に公開・販売されるようになるのは、おそらく「iOS 12」や次期macOSが正式リリースされてからになるでしょう。
考えられるデメリット
iPhone・iPad・Macの全てに対応したアプリにはデメリットもありそうです。
iPhone・iPad用アプリにMac用アプリが組み込まれると、有料アプリは値上がりする恐れがあります。Mac用アプリが比較的高価であることに加え、1本化すると別売りだったMac用アプリの売り上げがなくなるからです。
こうした値上げは開発者にとって必要なものと思われますが、Macを使わないユーザーにとっては理不尽だと受け取られる恐れもあります。
たとえばアプリ内課金によってMac版を解除できる、といった仕組みが導入されないと、有料アプリの1本化はなかなか進まないかもしれません。
参考
Apple Plans Combined iPhone, iPad & Mac Apps to Create One User Experience – Bloomberg
・販売元: iTunes K.K. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: 辞書/辞典/その他 ・容量: 35.4 MB ・バージョン: 6.0.3 |