Appleが『iOS 11.2』で修正した、セキュリティに関する問題を公表しました。
iPhone 6s以前の機種でKRACK問題を修正
iOS 11.2で特に重要なのがKRACK問題の修正です。
KRACKは、Wi-Fiの通信を暗号化する方式のWPA2の弱点を突くことで、その通信内容を盗み見たり、その内容に変更を加えたりできるとして懸念されています。
→ Wi-Fiのセキュリティに重大な弱点、対策は?(2017年10月)
『iOS 11.1』でもKRACK問題への対応は行われました。
→ 『iOS 11.1』はWi-Fiの「KRACK」問題も修正済み(2017年11月)
しかし、今回公表されたiOS 11.2の修正内容から、iOS 11.1では『iPhone 7』(Plus含む)以降の機種だけで修正が行われ、『iPhone 6s』と『iPhone 6』(Plus含む)、『iPhone SE』・『iPhone 5s』にあったKRACK問題は修正されていなかったことが判明しています。
機種によってKRACK問題を修正するタイミングが異なった理由、iOS 11.2まで修正されなかった理由は分かっていません。
iOS 11.2では、iPhone 6s以前の機種でもKRACK問題が修正されているので、なるべく早くアップデートするようにしましょう。
iOS 11.1で修正されなかった初代『12.9インチiPad Pro』、『iPad Air』シリーズ、第5世代『iPad』、初代を除く『iPad mini』シリーズ、第6世代iPod touchでも問題が修正されています。
ほかに10件の問題を修正済み
iOS 11.2では、ほかに10件(CVE-IDでは13件)のセキュリティに関する問題が修正されています。
本来はアプリが持たない特権を利用して命令を実行できる問題、誤った証明書を用いて暗号通信を行う問題、特権的なユーザーがメール内容を盗み見れる問題などです。
iOS 11.2にアップデートする方法
こちらのページでご紹介しています。
→ 『iOS 11.2』正式公開、気になる変更点は?
※ iPad・iPod touchの対応状況について追記しました。
参考
About the security content of iOS 11.2 – Apple サポート
・販売元: iTunes K.K. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ユーティリティ ・容量: 43.9 MB ・バージョン: 2.0 |