GameJeans(ゲームジーンズ)が配信予定の3DアクションRPG『オーディンクラウン(ディンクラ)』。
12月中旬にCBTを開催予定の本作について、RPGが好きな自分は1人用RPGとして期待していましたが、実は『オーディンクラウン』には別ベクトルで大きな要素が用意されているそうな。
それは、チーム単位での対人戦が熱いこと! 世界での競技人口が非常に多い人気ジャンル「マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ」、通称「MOBA(モバ)」としても本格的に作られているとのことですが……ここで、懺悔(ざんげ)が1つ。
自分はゲーム好きで、こういうチーム対戦ゲームもいくつか遊んできましたが、実はMOBAってなんなのか、よくわかってないんですよね。
普通のチームバトルとどう違うのか? どうして人気があるのか? そもそも、何が楽しいのか?
そんな疑問をMOBA好きの同僚・あべしに聞いてみました!
※本記事は、MOBA未経験者、初心者向けの内容です。あえて細かいところには触れていないのでご注意ください。
Q:そもそもMOBAってどんなゲーム?
A:チームで戦う対戦ゲーム。敵を倒すより、陣地を奪うことが重要!
そめやん:今さらだけど、MOBAってなんなの?
「マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ」の略で、複数人数でのチーム戦であることはわかるんだけど、普通の対戦ゲームとの違いがよくわからないんだよね。
あべし:普通の対戦ゲームって、基本的に「戦って、勝つか負けるか」&「強い人・うまい人が勝つ」という考え方だと思うんだけど、MOBAはその時点からちょっと考え方が違うかな。
例外はあるけど、基本的にMOBAの勝利条件は「敵の本拠地を破壊すること」。相手を倒すことよりも敵陣地の破壊が重要だから、細かいところでの「勝った・負けた」は、極論するとどうでもいいというか。
そめやん:なるほどね。じゃあ、敵を無視して本拠地だけ攻めればいいってこと?
あべし:ある意味では正解。でも、敵も同じことを思うよね?
だから、相手を足止めすることも必要になるわけで。だいたい5人対5人での対戦となるから、攻撃と防御の人数割り振りなんかも大事になる。
そめやん:あー。だからチーム戦って部分がクローズアップされるのか。
あべし:敵の本拠地へと続く道(レーン)はだいたい3つに分かれているから、誰がどのレーンに行くのか、というメンバー配置も大事。
そめやん:3本のレーンといっても、真ん中のレーンが最短距離なんだから、そこを攻めるしかないんじゃない?
あべし:たしかに5人全員で真ん中の最短レーンを攻めるのが正解に感じるけど、例えば防御力がとても高いキャラが4人で途中の陣地を守っていたら、どうなると思う?
そめやん:うーん。残る1人が別のレーンを進んで、ガラ空きの本拠地を狙ってくることになるのか。
あべし:そういうこと。3つのレーンのどこを攻めて、どこを守るのか。リアルタイムで変わっていく戦況に応じて、作戦を立てて戦うことが重要になるわけで、それを考えながら立ち回ることがMOBAの楽しさの1つなんじゃないかな。
▼MAP画面。『ディンクラ』ではレーンを上からNightライン、Centerライン、Sunラインと呼ばれています(レッドチームの場合、視点が逆になります)。
そめやん:なんか、アクションゲームというより、シミュレーションゲームのような……。
あべし:たしかに、MOBAにはそういう側面もあるね。場面場面での戦術性はもちろん、攻撃役と防御役のバランスとか、どんなチームメンバー配分で戦うかという戦略的な部分も勝敗に大きく影響してくるから。
ただ、そこまで難しく考えなくても、チームメンバー内での基本的な立ち回りや役割分担を把握すれば、楽しくチームバトルを楽しめるはず。
最初はアクションゲーム感覚で対戦を楽しんで、チームメンバーの能力などを把握してきたら、自然とメンバーの長所を生かしたチーム戦術を意識できるようになると思う。
Q:アクションゲームが苦手でも楽しめるの?
A:何度やられても復活可能。複雑な操作も必要なし!
そめやん:なんだかんだアクション性が高いゲームだから、そういうゲームが苦手な人は楽しみにくいのかな?
あべし:そりゃあ、突き詰めて考えればアクションゲームがうまい人のほうが有利ではあるけど、ある程度までならそんなに差はでないと思う。
操作方法自体は別に難しくなくて、一度対象を指定すれば自動的にずっと攻撃してくれるし、スキルを使いたいときはアイコンをタッチすればいいだけ。対戦格闘ゲームのように複雑な目押しやコマンド入力はいらないからね。
そめやん:自分はアクションゲームが得意じゃないから、よく敵にやられるんだけど、MOBAって、やられても一定時間で復活できるからありがたいんだよね。アクションが苦手でも、安心して楽しめる!
あべし:ああ、そういう意味では初心者でも安心かもね。他のジャンルだと、負けたら、あとは見てるだけってことになりがちだし。
ただ、MOBAの場合、何度も復活できるかわりに、復活するまでのあいだは経験値が入らないから対面の敵に差をつけられちゃう。
さらに、Lvが上がってきたり、試合時間がのびてきたりすると、次回復活するまでに必要な時間がどんどん増えていっちゃうから、戦闘不能になるデメリットは大きい。
無計画につっこんで倒されまくると、チームメンバーに迷惑をかけるので、ほどほどにね。
そめやん:あまり気にしてなかった……。何度も復活できるから、まあいいやって思ってました……。
だって、敵の陣地や本拠地を攻めると大ダメージを食らうから、いちいち回復に戻るのが面倒じゃないですか!
あべし:『オーディンクラウン』を含めて、多くのMOBAでは自分の本拠地に一瞬で戻れるワープ機能(『オーディンクラウン』ではリターン)があるから、それをうまく使うのがポイント。
絶対に力押しができないゲーム性だからこそ、ひき時も大事。
何度もやられて復活までに時間が長くなるよりも、やられる前に本拠地にワープして戻って、回復してから出なおす方が相手との差が広がりにくいし、絶対に効率がいいから。
▼タワーを攻撃するときはポーンを盾にしましょう。
Q:なんでMOBAって人気なの?
A:競技性の高さが特徴。海外では賞金付き大会も一般的!
そめやん:ちょっと調べたんだけど、MOBAのとあるゲームでは全世界でのプレイヤー人口が1億人以上いるとか……。なんでそんなに人気が高いの?
あべし:今や全世界のテニスプレイヤー人口よりも多いらしいんだよね……。普通にゲームとしての出来がいいとか、いろいろと理由はあると思うけど、個人的には競技性が高いことが大きいと思ってる。
そめやん:競技性? e-Sportsってやつ?
あべし:そうそう。言い換えると、公平性が高いというか、バランスがよいというか。
例えばRPGの場合、自分と対戦相手でキャラのレベル差があったら不公平だよね。
カードゲームなんかはルール自体は公平だけど、それでも「強いカードを持っているか否か」で有利不利が変わるし、デッキごとの相性が強く出すぎるから、対戦相手が使うデッキとの運が試されることもなきにしもあらずかな、と。
その点、MOBAは、キャラ性能だけで勝てるわけじゃなく、チームメンバーとの作戦が大事になるので、相手に負けても納得がいくことが多いんだよね。
そめやん:たしかに「ひとつのレーンを攻めるのに固執しすぎて、他のレーンが有利を作れなくて負けた」とか、敗因分析は論理的にできそうな気がする。
あべし:ああ、友達とMOBAを遊ぶと、対戦後の感想や反省会は盛り上がることが多いね(笑)。
スポーツなんかと同じように、上級者プレイヤー同士の対戦を観戦すると、感心したり驚いたり、楽しめることが多いし。
他のMOBAだと、対人戦で「Ban&Pick(バン&ピック)」というのがあって、何体かのキャラを使用禁止(Ban)にして、その後交互にキャラを選択(Pick)していくんだけど、自分たちがやりたい戦略や戦術をする上で邪魔なキャラは使用できないようにしちゃうんだよ。「このキャラを使いたいんだけど、相性の悪いキャラを使われたら困るからBanしちゃおう」って感じだね。
そめやん:試合が始まる前から戦いが始まってるの!?
あべし:そうそう、プロの試合だとそこから静かな戦いが繰り広げられているから、見てて面白いんだよ。
『オーディンクラウン』だとそのあたりはどうなるんだろう? すごく気になってるんだよね。
そめやん:結局、アクションゲームがうまい人が強いって感じなの?
あべし:まあ、敵の攻撃範囲を見極めて立ち回るとか、スキルを避けるとかアクションゲームの腕前が影響することも多いけど、どちらかといえば、「こんな時にはこうする」という経験や判断力の部分が大きいかな。
うまい人というかチームほど、「どのレーンを攻めて、どのレーンを守るか」の判断が的確だし、予想外の奇襲を受けた時の対応も素早い。どんなに負けてても一瞬の隙を突いて大逆転したりするよ。
そめやん:そこまでいくと、プロゲーマー同士のハイレベルな戦いを見てみたくなるなあ。
あべし:海外ではプロゲーマーが参加する賞金制大会も一般的。高額の賞金が稼げるゲームには人がどんどん集まって、よりプレイヤー人口が増えていくという側面もあるね。いい意味での「正の連鎖」ってやつ。
『オーディンクラウン』で賞金付きの大会が行われるかはわからないけど、少なくとも上級プレイヤーが集まるトーナメントが行われたら絶対に盛り上がるし、観戦して大興奮できるのも間違いないだろうね。
Q:MOBAを遊ぶ時に知っておきたいことは?
A:自分のキャラに適した役割を意識しよう
そめやん:MOBAを遊ぶ時に、最低限知っておいたほうがいいこととかある? なんかチームメンバーに迷惑をかけるのはイヤなんで。
あべし:わかりやすい例は、自分の操作キャラに適した役割を果たすことかな。
例えば、防御力が高くて守り役に適しているのであれば、集団戦で敵の攻撃をできるだけ受け止めて味方に当たらないようにしたり、敵チームのダメージディーラー(強力な攻撃をし続けてダメージを出す人)に攻め込んで攻撃できないような状況を作るとか。
そめやん:たしかに、味方のダメージディーラーが攻撃し続けられる状況が作ることができれば集団戦に勝てるよね。
あべし:そんな感じ。『オーディンクラウン』を例にとると、こんな感じ。
【『オーディンクラウン』の5つのタイプ】
■タンク
防御力やHPが高いタイプ。守り役や壁役におすすめ。
■ファイター
近距離での戦闘に強い攻撃役。敵の陣地を攻めるアタッカーとしておすすめ。
■ウィザード
通常攻撃よりも、強力なスキルでの戦いが得意なタイプ。アタッカーとしておすすめ。
■ハンター
遠距離からの攻撃が可能なアタッカー。相手の攻撃範囲外から一方的に攻撃しやすい。
■アサシン
キャラへの攻撃に特化したスキルを多く持つアタッカー。短時間にダメージを一気に叩き込む。
この5つのタイプは、それぞれに適した役割があるので、長所を生かして戦うことを意識するのがいいんじゃないかな。
そめやん:初心者はどのへんがおすすめ? やっぱり、脳筋的に動けそうなアタッカー?
あべし:そうだね。いざとなれば相手に近づいてガンガン攻撃するという意味では、楽だし、おすすめかな。
ただ、脳筋でゴリ押ししようとしても返り討ちにあうだけだから、撤退タイミングをちゃんと考えないとダメだけど。
むしろ、本当の意味での初心者はタンクのほうが活躍できるかもね。序盤は自分の陣地内で、セーフティに戦って、試合がある程度進んで、集団戦が起こるようになってから真価を発揮する。
さっきも言ったけど、敵の攻撃を受け止めたり、敵のアタッカーを追い回して攻撃させないことで、確実にチームに貢献できるわけだから。
そめやん:遠距離攻撃ができるハンターなんかも強そうだけど?
あべし:もちろん、相手の攻撃範囲外から攻撃できるのは強いけど、その距離を保ちながら戦うのはちょっと慣れが必要かもね。
あと、初心者は特に忘れがちなんだけど、ハンターみたいな遠距離攻撃タイプはスキルだけじゃなくて通常攻撃をし続けることが最も重要なんだ。
ウィザードは逆に通常攻撃よりも強力なスキルをうまく当てることが重要。スキルにはクールタイムが設定されていて、連続使用はできないからね。
そめやん:なるほど。そういう意味でもファイターやタンクは、「近づいてスキルで攻撃!」という基本戦法で戦えそうだから、僕向きかもしれない!
ちなみに、アサシンってどうなの?
あべし:アサシンはかなり攻撃的なアタッカーになるね。一気にスキルを叩き込んで敵を倒す。その代わり、だいたいのアサシンはHPや防御力が低いという弱点があるんだ。
そめやん:なるほど。じゃあ使いこなすのは難しい?
あべし:やってみて判断するのが一番だけど、アサシンタイプのキャラはジャングラーっていうポジションが推奨されるキャラが比較的多いから、キャラによっては難しいかもしれない。
そめやん:急に知らない単語が出てきた。どういうこと?
あべし:さっき挙げた5つのタイプはキャラの特徴をカテゴライズしたものであって、ゲーム上の役割とはまた別なんだよね。『オーディンクラウン』では「ポジション」と呼ぶんだけど、それぞれ下記のような役割を持ってるんだ。
【『オーディンクラウン』のポジション】
■Night(ナイト)
一番上のレーンで戦う。主にタンクタイプや、生存能力の高いファイターが推奨される。
■Jungler(ジャングラー)
レーンではなく、森の中でモンスターを倒してレベルを上げていく。
レーンに介入することで味方を有利に導く。一部のアサシンやファイターが推奨される。
■Center(センター)
真ん中のレーンで戦う。主にウィザードや一部のアサシンなど、スキル重視のキャラが推奨される。
■Sun-Attacker(サン・アタッカー)
一番下のレーンで戦う。主に遠距離攻撃を行うハンターが推奨される。
■Sun-Support(サン・サポート)
一番下のレーンで戦う。序盤はSun-Attackerを守り、中盤以降はチーム全体をサポートする。
一部のタンクやウィザードが推奨される。
そめやん:どのキャラがどこのポジションに向いているのかを覚えるのが大変そう……。
あべし:キャラの詳細画面に「推奨ポジション」が書かれているから大丈夫だよ。
手持ちの中に使ってみたいキャラがいれば、使ってみて役割を理解するといいんじゃないかな。
▼画面左上に「推奨ポジション」が表示されている。
▼Junglerの行動例。ジャングルからレーン横の茂みに隠れて、敵を挟み撃ちにしています。
Q:で、『オーディンクラウン』の出来はどうなの?
A:国産MOBAとして、とても力が入っている作品!
そめやん:僕はあまりMOBAを遊んでないけど、MOBAが好きなあべしさんから見て、『オーディンクラウン』の出来はどう?
あべし:かなり力が入っていると感じたなぁ。これまで日本のゲーム会社が本格的なMOBAを手がけた例は少ないけど、こういう純国産のMOBAが増えてくると、世界と日本の違いみたいな部分も見えてきて、おもしろいんじゃないかな。
そめやん:日本人向けの国産MOBAかあ。例えば、どんなところにそれを感じるの?
あべし:わかりやすいところでは、世界観やグラフィックとか。世界的には頭身が高めでシリアス系が多かったなか、『オーディンクラウン』はかわいいキャラが多いから、より幅広いプレイヤーが楽しめそうな気がする。
そめやん:けっこう萌えキャラもいるしね! バランス的にはどうなの?
あべし:まだ実際にサービスが始まらないと何とも言えないんだけど、キャラごとにレベルがあったり、ストーリーがきちんと用意されているところは日本のRPGらしさを感じる。
ただ、キャラのレベル上限は全キャラとも30と低めで、そこまで達成が大変なわけじゃないので、逆に「対人戦はレベル30からがスタート地点」となりそうな気はする。
レベル30まで上げることで、キャラの使い方をきちんと理解して、それから対人戦をやってね、という運営の意図みたいなものを感じるんだよね。
▼ルーン装備画面。キャラのLvを上げると(対戦時のLvとは別)スロットが開放されます。
そめやん:ちなみにキャラはどうやったら増やせるの?
あべし:ガチャで特定の武器を入手すると、特定のキャラも使用できるようになる流れ。ただ、ゲーム内通貨でキャラの使用権を購入することもできるみたい。
キャラの使用権を購入できるところは、他のMOBAと通じるところがあるね。1回手に入れちゃえばその後は半永久的に使用できるし。
個人的には、週替わりでフリーで使用できるキャラが用意されてくれると、なおMOBAっぽくてありがたいかな。MOBAってやっぱり、キャラを動かしてみてナンボなんで。
そめやん:プレイ感覚はどんな感じ?
あべし:ゲームスピード的には普通に快適で、ストレスは感じないかな。テンポのよさもあって、1バトルが10分以内に終わるのは、MOBAのなかでも比較的スピーディだと思う。
チュートリアルや、ストーリーでゲームシステムを学ぶことができる丁寧さもあいまって、いい意味で「国産MOBA」らしい完成度となっているので、MOBA初心者でもぜひ注目してほしいと思うよ。
そめやん:けっこうおすすめ?
あべし:少なくとも、かなり遊びやすくて、間口が広いゲームになっているから、MOBAだからって食わず嫌いをするのはもったいないと思うよ。
そめやん:僕はあまり対戦ゲームはうまくないけど、タンクで味方を守る喜びを見出してみるかな!
12月14日からCBT開催!
『オーディンクラウン』をいち早く遊べるクローズドβテストが12月14日から開催されます。
※募集は12月5日で終了しました。
実施予定日
2017年12月14日(木) ~ 2017年12月18日(月)
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