業界関係者の話を元に、来年発表の新型iPad Proには「A11X」チップが搭載される、とウェブサイト『快科技』が報じています。
A11Xチップの特徴
新型iPad Proに搭載されるA11Xチップは、『iPhone 8』や『iPhone X』に搭載されている「A11 Bionic」チップを改良したもの、と考えられています。
具体的には、処理を担うコアの数が6から8に増加。配線の太さを示すプロセスルールが10ナノメートル(nm)から7nmに縮小、としています。
iPhone 8/XのA11チップでは、4つの低電力コアと2つの高性能コアを搭載していましたが、A11Xチップでは低電力コアを5つ、高性能コアを3つ搭載するようです。同性能のコアが1つずつ増えるのであれば、これらのコアを全て使う処理はより高速になります。
プロセスルールの縮小は、チップ自体の処理能力向上を意味する場合があります。
『iPhone 7』の「A10 Fusion」チップと、それを元に開発された『10.5インチiPad Pro』の「A10X Fusion」チップでは、iPad Proの方が処理能力は上でした。
おそらく新型iPad Proも、iPhone 8/Xよりも処理能力が高い仕様になるでしょう。
Face ID搭載とも関係あり?
正確な予測が比較的多いことで知られる、KGI証券のMing-Chi Kuo氏は、2018年発表のiPad Proには顔認証機能のFace IDが搭載される、と予測しています。
iPhone XではFace IDで顔をスキャンしてデータを処理する過程で、A11 Bionicチップに搭載されている、機械学習・人工知能用のニューラルエンジンを使います。
もし2018年の新型iPad ProもFace IDを搭載するのであれば、iPhone Xと同じく、A11Xチップにもニューラルエンジンが搭載されることが予想されます。
Face IDが搭載されるのであれば、ホームボタンが無くなる可能性もあります。そのデザインを予想して製作したCGを@VenyaGeskin1が公開しています。
2018 iPad Pro with Face ID | Concept Render pic.twitter.com/TTyMRXPMv1
— Benjamin Geskin (@VenyaGeskin1) 2017年11月8日
2018年6月に発表か
快科技によると、A11Xチップを搭載したiPadは2018年の第1四半期か第2四半期に発表される見込み。この期間に新型iPadが発表される可能性があるのは3月と6月です。
2017年6月に、Appleは開発者向けイベント『WWDC』で10.5インチiPad Proと第2世代『12.9インチiPad Pro』を発表。同年3月には第5世代『iPad』を発表しています。
© 2017 Apple Inc.
参考
・販売元: iTunes K.K. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ショッピング ・容量: 72.2 MB ・バージョン: 4.3.1 |