数日前から、一部のユーザーにAppleから「6月15日よりApp用パスワードが必要になります」というメールが届いています。
このメールが何を意味するのか、何をすればよいのかをご紹介します。
「6月15日よりApp用パスワードが必要」
6月15日以降、Microsoft Outlook、Mozilla Thunderbirdなどの他社製Appや、Apple製ではないメール、連絡先、カレンダーのサービスからiCloudデータにアクセスするには、App用のパスワードが必要になります。
iCloudのメール・連絡先・カレンダー・リマインダーなどをほかのウェブサービスやアプリと連携・同期させている場合、2017年6月15日から「App用パスワード」を使わないと連携・同期ができなくなります。
たとえばWindows PCやiPhoneで他社製メールアプリを使い、iCloudメールを送受信している場合です。
現在はApple IDのパスワードを登録・設定することでiCloudと連携・同期できますが、今後は連携・同期するウェブサービスやアプリごとにApp用パスワードが必要になります。
なぜ必要になるのか、その理由はお知らせメールに書かれていません。
Apple IDのパスワードをそのまま登録・設定した場合、パスワードが流出するとApple IDが乗っ取られる恐れがあるので、App用パスワードの使用を強制する方針になったと考えられます。
Apple IDのApp用パスワードを作成する方法
ステップ1:Apple IDに2ファクタ認証を設定する
App用パスワードを作成するには、まずApple IDの2ファクタ認証を設定する必要があります。2ファクタ認証はApple IDの乗っ取りを難しくする機能です。
iPhoneを『iOS 10.3』以上にアップデートしていれば、2ファクタ認証を設定するように通知されます。設定方法は以下のページで詳しくご紹介しています。
→ 【iOS 10.3】しつこく通知される「2ファクタ認証」とは?
通知がない場合は、設定アプリのトップ画面一番上にあるプロフィールをタップ。【パスワードとセキュリティ】→【2ファクタ認証】で設定できます。
ステップ2:App用パスワードを作成する
SafariでApple IDの管理ページを開きます。
アドレスバーで、Appleのウェブサイトであることを確認してからサインインしましょう。
【セキュリティ】→「App用パスワード」の【パスワードを生成】をタップ。
© 2017 Apple Inc.
ウェブサービスやアプリ名をラベルとして入力し、画面右上の【作成】をタップ。
© 2017 Apple Inc.
するとApp用パスワードが作成されるので、これをウェブサービス・アプリに設定しましょう。
© 2017 Apple Inc.
作成したApp用パスワードはあとで確認できません。ウェブサービス・アプリの設定作業と並行してApp用パスワードを作成しましょう。
App用パスワードは最大25個に制限されています。不要になったApp用パスワードは【セキュリティ】→「App用パスワード」の【履歴を表示】で削除しましょう。
© 2017 Apple Inc.
参考
・販売元: iTunes K.K. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ユーティリティ ・容量: 110.3 MB ・バージョン: 1.1 |