© 2017 Apple Inc.
3月25日発売の『iPad』が気になっているのは、『iPad Air 2』・『iPad Air』・第4世代iPadをお使いの方かもしれません。
そこでこれらの旧モデルと新iPadを比べ、買い換えるべきか否かを考えます。
結論からご覧になりたい方はこちら。
→ 新iPadに買い換えるべきか?
こちらもご覧ください。
→ 買うならどっち? 新型『iPad』と『9.7インチiPad Pro』を比較
新iPadとiPad Air 2・iPad Air・第4世代iPadのスペックを比較
まずはAppleが公開しているスペック(仕様)を比較してみましょう。
iPad Air 2と比べると、プロセッサ以外に大きな変化はありません。むしろ厚さ・重量が増え、持ち運びには多少なりとも不便になります。
一方でiPad Airや第4世代iPadと比べるとカメラが進化。Wi-Fiも802.11acに対応して高速化。対応アプリをSplit Viewで2つ同時に開くこともできるようになります。
→ 【iOS 9】iPadがマルチタスクに対応! 2つのアプリを同時に操作できる
新iPadとiPad Air 2・iPad Air・第4世代iPadの処理能力を比較
ウェブサイト『Geekbench Browser』と『Futuremark』で公開されている数値を元に、それぞれの処理能力を比べてみます。
Futuremarkについては「Ice Storm Unlimited」の値で比較しています。
新iPadはまだ発売されていないため、ベンチマークは実施できません。しかし、その処理能力は『iPhone 6s』と同等になる可能性があります。
→ 新『iPad』のプロセッサ性能・メモリ容量
また、Appleは『iPad mini 4』搭載のプロセッサと比較し、新iPadは計算能力が1.6倍、描画能力が1.8倍高速だと説明しています。
そこでほかのiPadの結果に加えてiPhone 6sと、iPad mini 4の結果にApple公表値をかけた推測の値である「iPad(2017)」を比べてみます。
以下は計算能力を測るテストの結果です。
こちらは描画能力を測るテストの結果です。
あくまで推測ではありますが、新iPadはiPad Air 2と同等かそれ以上の性能になる可能性があります。
描画能力を測るテスト結果で、iPad(2017)の推測値は『9.7インチiPad Pro』を越していますが、実際にそうなるとは考えにくいです。
そう考える理由は2つあります。1つ目はこの結果はiPad mini 4のスコアを1.8倍(Apple公表値)にしているだけであること。
2つ目は、iPad Proは描画能力を強化したA9Xプロセッサを搭載していますが、新iPadはそうした強化が施されていないであろうA9プロセッサを搭載していることです。
いずれにせよ、発売後でなければ処理能力ははっきりしないでしょう。
新iPadとiPad Air 2・iPad Air・第4世代iPadの価格を比較
それぞれのiPadの価格を比べます。いずれも税抜きです。販売が終了しているiPadに関しては発表当時の価格を載せています。
容量が最も少ないモデルで、最も安いのは新iPadでした。
まとめ:新iPadに買い換えるべきか?
iPad Air・第4世代iPadユーザーの場合
iPad Air・第4世代iPadから買い換えるのであれば、新iPadは魅力的な選択肢でしょう。
処理能力の向上が期待でき、Split Viewが使えます。環境がすでに整っていれば、Wi-Fiの高速化も期待できます。
iPad Airも第4世代iPadも16GBモデルは4万円超でしたが、新iPadの32GBモデルは4万円未満。これは128GBモデルにも言えることで、iPad Airと比べて約3万円は安いです。
16GB・64GBモデルで慢性的な容量不足に陥っているのであれば、「新iPadに買い替え」という選択肢もありでしょう。
iPad Air 2ユーザーの場合
プロセッサの世代が1つ新しくなるので処理能力は向上すると思われますが、問題はその幅。iPad Air 2に不満がなければ、あえてiPadに買い換える必要はないかもしれません。
画面に関してはフルラミネーションディスプレイ・反射防止コーティングといった技術が採用されていないので、画面の見易さ・色の再現性は落ちている可能性があります。
9.7インチiPad Proでこれらの技術は引き続き採用されているので、この技術が不要になったわけではないでしょう。
iPad Air 2から新iPadに乗り換えた場合、画面の見易さ・発色には満足できないかもしれません。
本体のサイズは同じですが、厚さは1.4ミリ増、重量はWi-Fiモデルで32グラム増です。「持ち運びやすさ」にとってはデメリットにしかならないでしょう。
iPad Air 2からの買い替えが急を要さないのであれば、噂の10.5インチiPadを待つという手もあります。
→ 2017年に発表される新型iPadの情報まとめ(スペック・価格・発売日)
参考
- iPad – モデルを比較する – Apple(日本)
- iPad Air 2 – 技術仕様 – Apple
- iPad Air – 技術仕様 – Apple
- iPad (第 4 世代) – 技術仕様 – Apple
- Apple (日本) – Apple Press Info – Apple、iPad Air 2を発表—これまでで最も薄く、最もパワフルなiPad
- Apple (日本) – Apple Press Info – Apple、iPad Airを発表劇的に薄く、軽く、よりパワフルなiPad
- Best Smartphones and Tablets March – 2017 – Futuremark
- iOS Benchmarks – Geekbench Browser
・販売元: APPBANK INC. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: 仕事効率化 ・容量: 26.4 MB ・バージョン: 1.1.3 |