ようやく手に入れた『iPhone 7』を傷や落下から守るには、やはりケースを装着したいところ。何に注意してiPhone用ケースを選べばよいのでしょうか。
Appleの公式文書から分かるチェックポイント
AppleはiPhoneケースの設計・製造者に向けて、設計・素材選びの注意点をまとめた文書「Apple デバイス用ケースの設計ガイドライン」を公開しています。
iPod、iPhone、iPad 用ケースの設計 – Apple Developer
この文書を元に、ケース選びで特に注意したい部分をまとめました。
磁石は避ける
Appleは、ケースに磁石と金属を使うことは避けるように勧めています。
磁石はデジタルコンパスや、iPhone 7・『iPhone 7 Plus』などの光学式手ぶれ補正を誤作動させることがあるためです。
磁石を使ったアクセサリの影響で、『iPhone 6 Plus』の光学式手ぶれ補正が誤作動する事例はすでに報じられています。
→ 【iPhone 6/6 Plus】手ブレ補正やNFCを使うときは磁石や金属製アクセサリに注意!
電波を通しやすい素材か
ケースに使われている素材によっては、3Gや4G回線・Wi-Fi・Bluetooth・『Apple Pay』を使った通信、GPSによる測位に悪影響を及ぼします。
避けるべき素材として挙げられているのは金属や導電性があるもの、絶縁性が高い素材。たとえば鉄・アルミニウム・カーボン・金属塗料を塗ったプラスチックなどです。
特に注意したいのがアンテナの周り。上記の電波を通しにくい素材で覆われていないかをチェックしましょう。
iPhone 7用ケースで注意すべきポイントは、背面の上下(丸で囲っている部分)を覆うことになる素材です。
カメラやフラッシュ用の穴
ケースにはiSightカメラやフラッシュ用の穴があいていますが、その穴の周りをチェックしましょう。
その部分が明るい鮮やかな色だったり、反射しやすい素材だったりすると、撮影の条件によっては写真を撮ったときにその色や素材が反射して写り込むことがあります。
Appleは穴の周辺を光沢が少ない黒色で塗る、あるいは元々そうした仕上がりの素材で構成するように勧めています。
メーカーが独自に検証している場合も
上記の注意点に合致しているケースでも、ケースの開発・製造・販売を担うメーカーによっては独自に検証を行っているところもあります。
不安な点があればメーカーに問い合わせてみましょう。
iPhone 6/6s用ケースは使えない
iPhone 7に『iPhone 6』や『iPhone 6s』用のケースは装着できても、実用に支障を来す場合があります。
→ iPhone 7はiPhone 6s用ケースが使えるのか検証!
iPhone 7に対応している旨が明記されているケースを選びましょう。
できればケースを試着する
ここまで注意点をいくつかご紹介しましたが、やはり目当てのケースを実際に試してみるのがベストです。
試着すれば、電波やカメラへの影響、操作の邪魔にならないか、といった疑問を解消できます。
ケースはiPhoneの使い心地を大きく左右します。これまでご紹介した注意点を元に、ケースを手堅く選びましょう。