10月末に日本でも始まった『Apple Pay』。その仕組みや用語を改めてご紹介します。
Apple Payの使い方まとめはこちら
→ Apple Payの使い方、対応機種、登録方法まとめ
Apple Payの仕組み
Apple PayのためにiPhoneでクレジットカードなどを読み取ると、以下の手順でカード情報が処理され、独自の番号が割り当てられます。
- iPhoneでカードを読み取る
- Appleのサーバでカードの発行元を識別
- カードの発行元にデータを送信
- カードの発行元が承認し、発行した独自の番号を暗号化してAppleに送信
- Appleから独自番号をiPhoneに送信
それぞれの通信は暗号化されています。カードの発行元がつくった独自の番号は暗号化されたままiPhoneに届けられるので、Appleは番号を知りません。
元のクレジットカードの番号をAppleが入手・保管することもありません。
カードの発行元とiPhoneは独自の番号を知っているので、改札・店頭・自販機などの支払いに使うことができます。
「Apple Payで払う」では通じないかも
サービスの名前はApple Payですが、実際に店頭で支払いに使う手段はApple Payではなく、『iD』・『QUICPay』・『Suica』のどれかです。
そのため、店員に「Apple Payで払う」と言っても通じない可能性があります。
確実に伝えるなら「iDで払う」・「QUICPayで払う」・「Suicaで払う」と伝えましょう。iDかQUICPayかはお使いのクレジットカードをWalletアプリで確認してください。
Suicaとの微妙な関係
2つのチャージ方法
Suicaにチャージする方法は2つあります。1つはSuicaの公式アプリを使う方法、もう1つはWalletアプリを使う方法です。
Walletアプリを使う方法に比べ、Suica公式アプリは使えるクレジットカードが多いのが特徴。
たとえば『VISA』ブランドのカードはWalletアプリを使う方法ではチャージに使えませんが、Suica公式アプリならチャージに使えます。
オートチャージ対応のカードは限られる
『iPhone 7』のSuicaでもオートチャージは使えますが、そのオートチャージに使えるクレジットカードはSuica公式アプリに登録したビューカードに限られます。
Walletアプリに登録したクレジットカードや、Suicaアプリに登録したビューカードではないクレジットカードではオートチャージはできません。
覚えておきたいApple Pay用語
エクスプレスカード
Suicaカードをエクスプレスカードとして設定すると、Touch IDによる認証を行わずに支払い・改札の通過に使えます。
iD・QUICPayに割り当てられているクレジットカードは設定できず、支払い時にはTouch IDによる認証が必要です。
オートチャージ
首都圏のSuica・『PASMO』エリアなどの改札から駅に入場した際、Suicaカードの残高が一定額以下ならビューカードを使ってチャージする機能です。
先述の通り、オートチャージを利用するにはSuica公式アプリにビューカードを登録する必要があります。
上限額
1回の支払いで払える最大金額です。
QUICPayなら2万円、『QUICPay Plus』対応のレジなら上限額はありません。暗証番号の入力は不要です。
iDは店側が上限額を設定しています。場合によっては暗証番号の入力が必要です。
ヘルプモード
Suicaカードの読み取りエラーなどで駅員による操作が必要になった場合、ヘルプモードを使います。
Walletアプリを開いてSuicaカードの【i】ボタンをタップすると、ヘルプモードをオンにできます。