『iPhone 7』・『iPhone 7 Plus』のストレージ(容量)によって、データを読み書きする速度に違いがあることがベンチマークで判明しました。
3つのベンチマーク結果
ウェブサイト『GSMArena blog』は、iPhoneの性能を数値化するベンチマークアプリを使ったり、テストを行ったりしてデータの読み書き速度を計測しました。
テストに使われたiPhoneは以下のとおりです。
- iPhone 6s Plus(64GB)
- iPhone 7(128GB)
- iPhone 7 Plus(32GB)
行われたテストは以下のとおりです。
- アプリ『Basemark OS II Free』によるテスト
- アプリ『PerformanceTest Mobile』によるテスト
- 4K動画を写真アプリで分割保存する際の所要時間を計測
いずれのテストでも32GBのiPhone 7 Plusに比べ、64GBの『iPhone 6s Plus』と128GBのiPhone 7の方が読み書き速度が速い結果となりました。
唯一の例外は『PerformanceTest Mobile』を使った読み込み速度のテストで、32GBのiPhone 7 Plusと64GBのiPhone 6s Plusは同等の結果だったそうです。
AppBankのテスト結果
GSMArena blogは、今回のテストはそれぞれ1台ずつしかテストしていないため、個体差である可能性も指摘しています。
しかし、iPhone 7の発売日にAppBankが行った、データの読み書き速度を比べるテストでも同様の結果でした。
iPhone 7は128GB、iPhone 7 Plusは32GBモデルです。
iPhone 6/6sにも同様の傾向
さらに2015年に行ったテストでは、iPhone 5s・iPhone 6/6 Plus・iPhone 6s/6s Plusでも容量が大きいモデルはストレージの性能が高いことを示す結果が出ています。
このときに使用したiPhoneの容量は以下のとおりです。
- iPhone 6s:16GB
- iPhone 6s Plus:64GB
- iPhone 6:128GB
- iPhone 6 Plus:16GB
- iPhone 5s:32GB
容量と読み書き速度の関係
容量の大きいiPhoneの方が読み書きの速度が速い理由は分かっていません。
容量によってiPhoneのストレージを担う部品を供給する業者に違いがあり、そのために速度差が発生している可能性があります。
『iPhone 6』の発表前にも同様の噂がありました。
→ 【iPhone 6の噂】容量は16GB・64GB・128GB? チップ調達元の情報も流出か。
問題は大容量のデータを扱う以外の場面で体感できる違いがあるのか、という点ですが、現時点で明確にはなっていません。
参考
Report: The 32GB iPhone 7 Plus uses a much slower storage, our tests show – GSMArena blog