iPhoneで「良い音」を聴くために音のプロにいろんなことを教えてもらう、この企画も3回目。今日は少しマニアックなDACアンプについてです。
CDよりも良い音というハイレゾ音源を知り、良いイヤホンについても学び、これで完璧と思っていたらDACアンプという聞きなれないアイテムに出会いました。
ハイレゾ音源やイヤホンについては過去記事も合わせてご覧ください。
→CDよりも良い音『ハイレゾ』って何? プロに聞いた
→音のプロに聞くイヤホンの選び方
DACアンプについて教えてくださるのは、引き続きラディウスの方々。iPhoneで良い音を聴きたいなら欠かせないというDACアンプって一体何なのか聞きました!
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デジタルデータを音にするDACアンプ
ーー良い音にかかせないというDACアンプって一体何なんですか?
ラディウスの方々:
まず、iPhoneなどの機器で音楽を聴くときって生演奏の音をデジタルデータにしたものをiPhoneに入れて聴きますよね。そのデジタルデータを耳に聴こえるアナログの音に戻して、その音を綺麗に整えて鳴らすための装置がDACアンプです。
「DAC」とはDigital to Analog Converterの略なんですよ。
iPhoneのイヤホンジャックにイヤホンを挿すと音楽が聴けますよね。iPhoneの中にも小さなDACアンプが入っていて、それがデジタルデータをアナログに変換してイヤホンジャックから出しているんです。
ーーiPhoneに元から入ってるならそれで良くないですか?
ラディウスの方々:
iPhoneって色んなことができるじゃないですか。音楽も聴けるけど、もちろん通話もできるしインターネットもゲームも。それがすべてこの中に詰まっているんですよね。その中の1つとしてDACアンプがあるのでとても小さいんですよ。
DACアンプの性能としてはそこまで悪くはないんですけど「良い音を追求するなら音のことだけを考えたDACアンプがオススメ」ということなんです。
ーーたしかにiPhoneはこの小ささに全部が詰まってますもんね。
ラディウスの方々:
そうなんですよ。なので、音楽を聴くときはiPhoneではなく音楽専用プレイヤーで音楽を聴くという人も多いんですよ。ハイレゾ対応のプレイヤーも増えていますしね。
▽左がハイレゾ対応のプレイヤー▽
ーーiPhoneでは聴けないんですか?
ラディウスの方々:
そんなことはありません。ただ、iPhoneでハイレゾを聴きたい場合、iPhoneの中のDACアンプはハイレゾに対応していないのでハイレゾ対応のDACアンプが別に必要なんです。
Lightning接続のDACアンプ
ーーiPhoneに繋ぐDACアンプって実際どんなものなんですか?
ラディウスの方々:
これが『ハイレゾ対応 DACアンプ搭載 AL-LCH81K』というiPhoneとLightningで繋ぐDACアンプです。もちろんMFi認証済みなのでiPhoneのアップデートが来ても安心して使えますよ。
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ーーLightningにDACアンプを挿してそこにイヤホンを繋ぐんですか?
ラディウスの方々:
そうです。iPhoneのイヤホンジャックは使いません。iPhoneの中にある音楽のデジタルデータをLightningコネクタを通してDACアンプが受け取って、それをDACアンプが音に変換してイヤホンに届ける仕組みです。
音のことだけを考えて作られたDACアンプなので音質の劣化が少なく、デジタルデータの情報をそのまま「音」に変換することができるんですよ。
ハイレゾを聴くために必要なもの3つ
ーーハイレゾを聴こうと思うと色々必要なんですね。
ラディウスの方々:
iPhoneでハイレゾを聴くにはまずハイレゾ音源を購入していただき、「ハイレゾ再生アプリ」、そして「ハイレゾ対応イヤホン」と「ハイレゾ対応のDACアンプ」この3つが必要です。
iPhoneに最初から入っているミュージックアプリではそもそもハイレゾ音源の再生が出来ないため「ハイレゾ再生アプリ」が必要です。いろんなアプリがあるんですけど楽曲ダウンロードもiPhoneだけでできる「NePLAYER」がオススメですよ。
良い音の最上級であるハイレゾ音源の音質を落とさず聴くにはさらに「ハイレゾ対応イヤホン」と「ハイレゾ対応のDACアンプ」が揃っている必要があります。
ーーどれがハイレゾ対応イヤホンなのかって再生周波数帯域などの数値を見ないとわからないんですか?
ラディウスの方々:
それはこのマークがついているかどうかでわかりますよ。これはオーディオ協会がハイレゾ対応機器であると認めたものにだけ使われているマークなので、イヤホンやDACアンプにこのマークがついていれば間違いないですよ。
画像引用元:一般社団法人 日本オーディオ協会 | ハイレゾ | ハイレゾロゴ | 定義と運用
耳に近いものから変えていくと良い
ーー揃えるためにオススメの順番とかってありますか?
ラディウスの方々:
耳に近いものから変えていくのが良いと言われています。なので、まずは良いイヤホンをたくさん試聴して好きな音を見つけてください。
今iPhoneで聴いている音楽もイヤホンを変えるだけでグッと良い音になります。そのイヤホンがハイレゾ対応イヤホンだとなお良いですね。
その次に探して欲しいのがDACアンプです。iPhoneの中にある音楽データを劣化させることなくイヤホンに伝えることができるのでハイレゾじゃない今までの音源でも良い音になります。
最後に音源をハイレゾにしましょう。元々のデータ量が多くなるでさらに良い音になります。ここまできたらハイレゾの世界にどっぷりハマってますよ。
次回は番外編ブラインドテストに挑戦
全3回に渡ってお送りしたこの企画。素人丸出しな私の質問にもわかりやすく答えてくださいました。これで、インタビューを終わりというところで、まさかの申し出が・・・
「ブラインドテストしてみませんか?」
ブラインドテストとは、2つ音を聴き比べてどっちが良い音かを判断するテスト。音源はハイレゾ、イヤホンもハイレゾ対応イヤホン。違うのはDACアンプを繋いでるか繋いでいないかのみ。聴き比べてどちらがDACアンプを繋いでいるか当ててくださいとのことなんです。
果たして、当てることができたのか・・・。次回もご期待ください!
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