ある日突然、iPhoneがロックされて身代金を要求するメッセージが表示された。そんな事件がアメリカやヨーロッパで断続的に起きています。
何が原因で、どうやってiPhoneが遠隔操作されてしまうのでしょうか。
遠隔操作の手口
犯人は、ほかのウェブサービスから流出したメールアドレス・パスワードを悪用し、不正に『iCloud』へログインしているようです。
そしてiCloudの『iPhoneを探す』を使い、身代金の支払いを要求します。
「iPhoneを探す」は紛失したiPhoneを守るために、PCのブラウザなどからiPhoneをロックしたり、iPhoneのデータを消去したりできます。
もしロックされても・・・
iPhoneにパスコードが設定済みであれば、犯人がiPhoneをロックしてもあらかじめ設定したパスコードを入力することでロックを解除できます。
しかし、iCloudとの連携を解除したり、iCloudへのアクセスを遮断したりしない限り、犯人はiPhoneのデータを遠隔操作で消去できます。
対策
1. iCloudのパスワードを変える
このような身代金事件の原因として考えられているのが、パスワードの使い回しです。
ほかのウェブサービスと同じパスワードをiCloudでも使っている場合、そのサービスでパスワードが流出した際にiCloudも危険にさらされます。
したがって、まずはパスワードをiCloud独自のものに変えることが大切です。
Appleが用意している、Apple IDの管理ページを開きましょう。
Apple ID を管理 – Apple
アドレスバーを必ずチェックし、Appleのウェブサイトにアクセスしていることを確かめてください。
Apple IDでログインしたら【セキュリティ】をタップ。
© 2016 Apple Inc.
【パスワードを変更】をタップしましょう。
© 2016 Apple Inc.
あらたに設定するパスワードでは、以下の点に注意してください。
- 生年月日・車のナンバーなど他人が推測しやすいパスワードにしない
- 辞書に載っている単語を含むパスワードにしない
- 現在使っている・過去に使ったことがあるパスワードを使いまわさない
2. 2ファクタ認証を使う
Apple IDのセキュリティをさらに強化する機能が、2ファクタ認証です。iCloudにログインする際、パスワードのほかに6桁のコードが必要になります。
6桁のコードは、信頼できるデバイスとして登録されたiPhoneなどに表示されます。
パスワードが流出しても、このコードがなければログインできないのでセキュリティが強化されます。
詳しい設定方法はAppleのウェブページでご確認ください。
Apple ID の 2 ファクタ認証 – Apple サポート
参考
iOS Device Ransom Attacks Continue to Target Users in U.S. and Europe – Mac Rumors
最新情報はAppBankアプリで!
iPhoneの最新ニュースのほか、アプリやアクセサリの使い心地を徹底紹介したレビュー・iPhoneの便利な技もチェックできます。
もっとiPhoneを楽しむための情報がたくさんつまっていますので、ぜひお試しください!
・販売元: APPBANK INC. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: 仕事効率化 ・容量: 10.5 MB ・バージョン: 1.0.3 |