(© 2016 SektionEins GmbH 以下同じ)
iPhoneにセキュリティ上の問題がないかをチェックできる『System and Security Info』というアプリが公開されました。その使い方をご紹介します。
どんなアプリ?
セキュリティ企業の『SektionEins GmbH』社が開発したもので、以下の2点をチェックできます。
- iPhoneがジェイルブレイク(脱獄)されていないか
- iPhoneに不審なプログラムが入っていないか
いわゆるジェイルブレイクが施されていると、iPhoneは無防備です。この状態を悪用すれば、第三者がiPhoneの使用状況を監視することも可能だと言われています。
このアプリが集めたデータはほかに送信されない、と開発元は公表しています。
使い方
一番下にある【Jailbreak】と【Anomalies】をチェックしましょう。
【Jailbreak】は「No Jailbreak found」となっていればOK。そのiPhoneはジェイルブレイクされていません。
【Anomalies】は「No anomaly detected(異常なし)」であればOK。しかし、以下の画像のように「Anomaly detected(異常あり)」と表示される場合があります。
「Anomaly detected」と表示されたら・・・
アプリの開発元によると、Appleが用意した機能をiOSが使うと「Anomaly detected」と表示されることがあります。
【Anomalies】をタップし、結果を詳しく見てみましょう。【Found Injected libraries】の表示が赤くなっていませんか。
これをタップすると、何が問題として検出されたのかが分かります。
筆者のiPhoneでは「Injected library: /System/Library/CoreServices/Encodings」が問題となっていました。
開発元によれば「/System/Library/CoreServices/Encodings/○○○」のほかに、「/System/Library/AccessibilityBundles/○○○」や「/System/Library/Extensions/○○○」も問題として検出されることがあります。
しかし、いずれもAppleが用意した機能なので、これらが原因でiPhoneのセキュリティが脅かされることはないようです。
開発元は次のアップデートで、これらを「異常あり」として検出しないように修正を加えるとウェブページで明らかにしています。
「異常あり」となったときは、開発元のウェブページでリストを確認してみてください。
System and Security Info – Support | SektionEins GmbH
ほかの異常が見つかったときは・・・
SektionEins GmbH社の窓口に問い合わせてください。
問い合わせの際は、異常が検出された画面のスクリーンショット・iPhoneのモデル(例:iPhone 6s)・iOSのバージョン(例:iOS 9.3.1)・最後にアップデートしたのはいつか・推測される原因も添えてほしい、としています。
参考
- System and Security Info – Support | SektionEins GmbH
- System and Security Info iOS Application | SektionEins GmbH
・販売元: SektionEins GmbH ・掲載時のDL価格: ¥120 ・カテゴリ: ユーティリティ ・容量: 3.3 MB ・バージョン: 1.0.2 |