ブルーライトを軽減する新機能『Night Shift』を使うと、iPhoneの動きが遅くなったり、処理能力に悪い影響を与えたりするのでしょうか。
※ Night ShiftはiOS 9.3以上をインストールした『iPhone 5s』・『iPad Air』・『iPad mini 2』以降のデバイスと、『iPad Pro』・第6世代『iPod touch』で利用できます。
検証の方法と条件
Night Shiftをオンにした状態とオフにした状態で、処理能力を計測できるベンチマークアプリを使い、スコアを比べます。
Night Shiftがオンの状態では冷たく・中間・温かくの3通りの色温度で計測しました。それぞれ計測は1回です。
検証に使ったのは『iPhone 6 Plus』の16GBモデル、iOSのバージョンは9.3.1です。ベンチマークアプリ使用時は、ほかのアプリをすべて終了しています。
使用したのは『Geekbench 3』(バージョン3.4.1)・『GFXBench GL』(バージョン4.0.10)と、Safariで実行するJavaScriptベンチマークサイト『Octane 2.0』です。
Octane 2.0で計測する際は、1回ずつSafariを終了して設定アプリ→【Safari】で【履歴とWebサイトデータを消去】を実行しています。
検証結果
Geekbench 3 | GFXBench GL | Octane 2.0 | |
---|---|---|---|
Night Shiftオフ | 2,879 | 1278.41 | 8,804 |
Night Shiftオン-冷たく | 2,912 | 1274.29 | 9,116 |
Night Shiftオン-中間 | 2,906 | 1276.96 | 8,941 |
Night Shiftオン-温かく | 2,909 | 1259.83 | 8,813 |
※ 筆者が検証した際の結果なので、今回と同じ結果が再現できることを保証するものではありません。
それぞれのスコアは以下のテスト項目の結果です。いずれも数値が大きいほど処理能力が高いことを示しています。
- Geekbench 3:マルチコア
- GFXBench GL:マンハッタン
- Octane 2.0:総合スコア
検証から分かったこと
Geekbench 3では計算能力、GFXBench GLでは描画能力、Octane 2.0ではSafariの処理能力を計測しました。
そのスコアは、Night Shiftのオン・オフ、そして色温度の設定にかかわらず、大きく異なることはありませんでした。
今回の結果を見る限り、iPhoneの計算能力・描画能力やSafariの処理能力は、Night Shiftのオン・オフにはほとんど影響されないと言えるでしょう。
Night Shiftの使い方はこちらのページでご紹介しています。
→ 【iOS 9.3】ブルーライト量を減らす「Night Shift」を試してみた
最新情報はAppBankアプリで!
iPhoneの最新ニュースのほか、アプリやアクセサリの使い心地を徹底紹介したレビュー・iPhoneの便利な技・人気アプリのランキングもチェックできます。
もっとiPhoneを楽しむための記事がたくさんつまっていますので、ぜひお試しください!
・販売元: APPBANK INC. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: 仕事効率化 ・容量: 7.3 MB ・バージョン: 1.1.8 |