Siriの設定を見直しましょう。
フランスの研究者が、無線送信機を使って『Siri』や『Google Now』などの音声アシスタントでスマートフォンを遠隔操作できることを発表しました。
鍵を握るのはスマートフォンに繋がれている、マイク付きのイヤホンです。遠隔操作される仕組みと対策をご紹介します。
イヤホンがアンテナになる
発表によると、送信機が発した電波を受信するのはイヤホンのケーブルです。電波は電気信号となり、スマートフォンに送られます。
SiriやGoogle Nowがこの信号をユーザーによる命令と間違え、送る電波を調整することによって離れた場所からスマートフォンを操作できる、としています。
送信機などの装備がリュックサックに収まるサイズであれば約2メートル、車に収まるサイズであれば約5メートル離れた場所から操作できるそうです。
ユーザーが気付かない可能性も
スマートフォンを直接操作すれば、同じことが簡単に行えます。しかし、ユーザーに気付かれたり、証拠を残したりする可能性があります。
一方で今回の研究結果で明らかになった攻撃手法は、ユーザーがスマートフォンを使っていない時間を狙えば、気付かれずに離れた場所から実行できます。
iPhoneでの対策
対策その1:Siriの設定を変える
設定アプリの【Touch IDとパスコード】あるいは【パスコード】を開きましょう。
「ロック中にアクセスを許可」にある「Siri」をオフにします。
これでiPhoneのロックを解除しているときに限り、Siriを起動できるようになります。
Siriを使わないのであれば、設定アプリの【一般】→【Siri】で機能をオフにしましょう。
対策その2:使わないときはイヤホンを外す
イヤホンがアンテナとなって電波を受信するので、使わないときはiPhoneからイヤホンを外しておきましょう。
この攻撃手法が実際に使われる可能性は低そうですが、仕事でiPhoneを使っている方は要注意です。Siriの設定を見直しておきましょう。
参考
Hackers use radio waves to silently control Apple's Siri, Android's Google Now – AppleInsider