AppleがiPhone 6sのプロセッサに言及、製造元異なるとバッテリーの持ちに2〜3%の差

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iPhone 6s/6s Plusに搭載される『A9』プロセッサの製造元によって、バッテリーの持ちが異なるというテスト結果について、Appleが声明を発表しました。

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A9プロセッサの処理能力や消費電力はiPhoneの容量・色・モデルと関係がないこと、出荷される全てのプロセッサはAppleの高い基準を満たしていることを説明しています。

声明の中身をくわしく見ていきましょう。

目次

実生活での使い方なら差は2〜3%

Appleによると、一連のテスト結果はプロセッサに連続して高負荷を与えたものであり、実生活での使い方とは異なるとして、現実的なバッテリーの持ちを計る方法には不適当だとしています。

こうしたテストによる結果では、サムスン製プロセッサに比べ、TSMC製プロセッサの方がバッテリーの持ちは良いことが明らかになっています。
iPhone 6sは部品の製造元でバッテリーの持ちが違う? 製造元を確かめる方法とは

Appleのデータによると実生活での使い方であれば、その差は2〜3%以内に収まるとしています。ただし、Appleの言う「実生活での使い方」がどのようなものかは不明です。

YouTubeビデオ再生では差が1%

YouTubeチャンネル『Austin Evans』が、同じ明るさに設定した上で『Geekbench 3』のバッテリーテストを行ったところ、TSMC製プロセッサを搭載したiPhone 6sの方がバッテリーの持ちが1.5倍長いとの結果が出ました。

一方、同じWi-Fiにつなぎ、同じ1時間ほどのYouTubeビデオを再生したところ、使ったバッテリーの量はサムスン製が15%、TSMC製が14%でした。その差は1%です。

さらに、さまざまな使い方で連続テストしたYouTubeチャンネル『Jonathan Morrison』によると、結果は以下の通りです。

サムスン製 TSMC製
30分のタイムラプス撮影 残量84% 残量89%
10分の4Kビデオ撮影 残量75% 残量80%
iMovieでビデオ書き出し 残量60% 残量66%
ベンチマーク実施 残量55% 残量62%
バッテリー消費量 45% 38%

(出典:Jonathan Morrison)

動画はこちらでご覧いただけます。

処理能力の差はない?

今回の声明では、プロセッサの処理能力には違いがないことも明らかになりました。

この点についてはウェブサイト『Mac Rumors』が報じた通り、違いがあったとしてもわずかなもので、プロセッサの製造元よりも個体差と言えるのかもしれません。

参考

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