どれくらい速くなるのでしょうか。
iPhone 6s PlusとiPhone 6 PlusでWi-Fiを使い、データをダウンロードするときの最大速度を比べた動画をウェブサイト『iClarified』が公開しました。
Appleの発表によると、iPhone 6s/6s Plusの最大速度は866Mbps。1秒間に約108MBのデータをダウンロードできることになりますが、これは理論上の数値です。
実際の条件では、どれくらいの速度になるのでしょうか。
実験の条件
iClarifiedによると、以下の条件で実験が行われました。
- 実験に使ったのはiPhone 6s PlusとiPhone 6 Plus
- どちらもiOS 9.0.2で1度復元済み
- テストは別々に実施(動画では同時進行)
- Wi-Fiルーターは『AirMac Extreme』2013年モデル
- 5GHzの周波数帯のみを使用するモードを設定
- ほかのWi-Fi機器は未接続
実験動画
実験の模様は、iClarifiedが公開した動画でご覧いただけます。
実験の結果
iClarifiedが実施した実験では、10MB・50MB・100MBのデータをダウンロードする速度を計測しています。その結果を以下の表にまとめました。
iPhone 6s Plus | iPhone 6 Plus | |
---|---|---|
10MB | 326.7Mbps | 253.5Mbps |
50MB | 422.5Mbps | 309.6Mbps |
100MB | 412.7Mbps | 309.3Mbps |
平均速度 | 387.3Mbps | 約209.8Mbps |
結果によると、iPhone 6s PlusはiPhone 6 Plusのおよそ1.3〜1.4倍の速度です。
大きな差はないように思えますが、iPhone 6s Plusは毎秒およそ48.4MB、iPhone 6 Plusは毎秒およそ26.2MBのデータをダウンロードできることになります。
iPhone 6sのWi-Fiを最大限生かすには?
少なくとも以下の条件を満たすWi-Fiルーター・無線LAN機器を導入しましょう。
- 802.11ac対応
- 802.11ac利用時の通信速度が最大866Mbps以上
- 有線LANポートが1000BASE対応
802.11acに対応しているだけでなく、最大通信速度が866Mbps以上であることを必ず確認してください。「802.11ac」といっても、種類によっては速度が異なるためです。
→ iPhone 5Sも対応? 新しい無線LANの規格「802.11ac」とは。
これらの条件を満たしたとしても、必ず866Mbpsで通信できるわけではありません。これは規格で定められた計算上の数値だからです。
iClarifiedの実験で出た速度も、必ず出るわけではありません。電波や機器の状況によって、Wi-Fiの通信速度は大きく変化します。ご注意ください。
参考
iPhone 6s vs iPhone 6: Wi-Fi Speed Test [Video] – iClarified