iPhone 6s特有の問題のようです。
拡張現実(AR)アプリとは、iPhoneのカメラで周りの景色を取り込み、風景に関する情報を付け加えてiPhoneの画面に表示するアプリです。たとえば星空の説明を表示したり、道順を案内したり、防災に関する情報を表示したりします。
このARアプリをiPhone 6sで使うと正確な情報が表示されなくなる、というトラブルをウェブサイト『AppleInsider』が紹介しています。
くわしく見ていきましょう。
問題が起こるのはiPhone 6sのみ
問題が起きているアプリの1つが、夜空の星図を教えてくれる『スカイ・ガイド』です。
通常なら空に掲げると星・惑星などの説明を表示しますが、iOS 9やiOS 9.0.1のiPhone 6sで使うと表示がズレてしまい、調整もできないそうです。
この問題についてアプリ開発者は、アプリのコンパス機能がiPhone 6sでは正常に機能していないことを確認したとして、修正版のリリースを準備しています。この「iPhone 6s」にiPhone 6s Plusが含まれるのかは不明です。
マップ・コンパスアプリは正常
こうしたARアプリは位置やカメラで映している方向を検知するために、iPhoneのGPSのほかに電子コンパス・3軸ジャイロ・加速度センサーを使います。
標準アプリのマップやコンパスではこれらのセンサーが正常に機能していることから、iPhone 6sそのものに不具合があるとは考えられていません。
AppleInsiderはARアプリがセンサーにアクセスする際に使う、iOS 9の機能に問題が生じているのではないか、と原因を予想しています。
ARアプリの使用には注意を
今回のARアプリの不具合がアプリの問題ではなくiOS 9の問題だとすると、ARアプリの対応かiOS 9の修正が待たれます。
ARアプリのなかには防災のために使うものもあります。iPhone 6sで使う際には、誤った情報が表示されるかもしれないので注意が必要です。
参考
Reported iOS 9 compass/gyroscope bug affects iPhone 6s augmented reality apps – AppleInsider