実際に測ったスコアで比べます。
iPhone 6sとiPhone 6s Plusがついに発売され、AppBankではさっそく入手しました。
→ iPhone 6s 開封の儀!
→ iPhone 6s Plus 開封の儀!
このページでは「ベンチマーク」というテストを行い、iPhoneの性能を数値化。その結果をiPhone 6s/6s Plus・iPhone 6/6 Plus・iPhone 5sで比べました。
iPhone 6sとiPhone 6s Plusの処理能力は、どれくらい良くなったのでしょうか。
ベンチマークの条件
以下のアプリを使ってベンチマークを行いました。
- Geekbench 3(バージョン3.3.4)
- GFXBench GL 3.1(バージョン3.1.14)
- GFXBench Metal(バージョン3.0.3)
- PerformanceTest Mobile(バージョン1.1.0)
以下の条件でベンチマークを行いました。
- iOS 9.0.1をインストール
- ほかのアプリをすべて終了した状態で実施
- ベンチマークの実施は1回
同じデバイス・条件でテストを行っても、個体差などによって同じ結果を再現できない可能性があります。
スペック比較
ベンチマークを行う際に判明したスペックを、以下の表にまとめました。
iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6 | iPhone 6 Plus | iPhone 5s | |
---|---|---|---|---|---|
プロセッサ | A9 | A8 | A7 | ||
コア数 | 2 | ||||
最大速度 | 1.84GHz | 1.85GHz | 1.4GHz | 1.3GHz | |
システムメモリ | 2GB | 1GB |
プロセッサの計算能力を比べる
『Geekbench 3』を使い、iPhone 6s/6s PlusのA9プロセッサ、iPhone 6/6 PlusのA8プロセッサ、iPhone 5sのA7プロセッサの計算能力を比べます。
シングルコアでのベンチマーク結果は以下の通り。数値が高いほど計算能力が高いことを表しています。プロセッサで計算を担う「コア」を1つだけ使った結果です。
マルチコアでの結果は以下の通りです。こちらも、数値が高いほど計算能力が高いことを表しています。コアを2つ以上使って計算しています。
iPhone 6s/6s Plusの計算能力はiPhone 6/6 Plusの約1.5倍であることが分かります。
グラフィックの処理能力を比べる
新しいiPhoneではゲームを快適にプレイできるのか、グラフィックに関する処理能力を比べるテストを『GFXBench GL 3.1』で行いました。
数値が高いほど処理能力が高いことを表しています。
Appleが開発し、iPhone/iPadの能力を引き出す『Metal』を使った場合の処理能力も比べました。使ったアプリは『GFXBench Metal』です。
数値が高いほど処理能力が高いことを表しています。
iPhone 6s/6s Plusのグラフィック処理能力は、iPhone 6/6 Plusのおよそ1.5〜2倍になることが分かりました。
iPhone 6s PlusとiPhone 6 Plusの成績が、iPhone 6sやiPhone 6よりも低くなっているのはディスプレイの解像度が高いことと関係しているかもしれません。
ストレージ・メモリの読み書き速度を比べる
使い心地に関わるのがストレージとメモリの能力です。ストレージとは、データを保存しておく場所。メモリとは、処理に必要なデータを一時的に保存しておく場所です。
どちらもデータを読んだり、書き込んだりするスピードが重要。速ければ、ストレスなくアプリを操作できる場面が多くなります。
今回は『PerformanceTest Mobile』を使ってベンチマークを行いました。
ストレージの総合スコアは以下の通りです。数値が高いほど読み書きの速度が速いことを示しています。
テストに使ったiPhoneのストレージ容量は以下の通りです。
- iPhone 6s:16GB
- iPhone 6s Plus:64GB
- iPhone 6:128GB
- iPhone 6 Plus:16GB
- iPhone 5s:32GB
ストレージの容量によって読み書きを管理する部分が異なる場合があるので、同じモデルでもストレージの読み書き速度は異なることがあります。
いずれにせよ、iPhone 6s/6s PlusではストレージがiPhone 6/6 Plusよりも高速なものになっていることが結果から分かります。
メモリの総合スコアは以下の通りです。数値が高いほど読み書きの速度が速いことを示しています。
ストレージ同様、こちらもiPhone 6s/6s PlusとiPhone 6/6 Plusでは大きな差が見られます。
まとめ
iPhone 6sとiPhone 6s Plusは、計算能力・グラフィックの処理能力・ストレージやメモリの読み書き速度の4つの点で優れていることが分かりました。
さらにシステムメモリは2GBと、iPhone 6/6 Plusの2倍です。いくつかのアプリを切り替えて使う場面では、アプリの再起動・ウェブページの再読み込みが減りそうですね。
性能という点では、iPhone 6s/6s Plusが進化しているのは間違いなさそうです。