2つの対策があります。
ロックを解除することなく、iPhone・iPadに悪質なアプリを無断でインストールできる弱点が見つかりました。対象はiOS 7からiOS 8.4.1です。
写真などをワイヤレスにやりとりできる、『AirDrop』というiOSの機能が悪用される恐れがあります。
悪質なアプリがインストールされる手口と対策をご紹介します。
悪質アプリをインストールする手口
悪質なアプリをインストールしようとする人物は、まずターゲットとなるiPhoneのロック画面からコントロールセンターを開いてAirDropをオンにします。データを受け取る対象を「すべての人」に変えます。
そして、ほかのデバイスからAirDropで悪質なアプリをターゲットに送ります。するとターゲットとなるiPhoneが受信するので、再起動します。ここまでロック解除は必要ありません。
再起動したiPhoneには悪質なアプリが自動的にインストールされ、標準アプリの乗っ取りも可能です。
もしiPhoneの所有者がいないあいだにインストールされてしまうと、iPhoneが勝手に再起動していること以外に不審な点はないので、被害に気づかない恐れがあります。
対策
対策その1:iOS 9にアップデートする
iOS 9にアップデートすることで、この弱点が悪用されることを防げるようです。
→ 【iOS 9まとめ】新機能追加でさらに使いやすくなったiOS 9の使い方
対策その2:AirDropとコントロールセンターの設定変更
【AirDrop】をタップし、【オフ】を選びましょう。
使うときは【連絡先のみ】を選ぶようにしましょう。自分にデータを送れる人を連絡先に登録している人に限定できるので、被害に遭う可能性が減ります。
さらに、ロック画面からコントロールセンターを開けないようにしましょう。これでiPhoneのロックを解除せずにAirDropをオンにすることができなくなります。
設定アプリの【コントロールセンター】を開き、「ロック画面でのアクセス」をオフにしてください。
iPhone・iPadを放置しないようにすることも大切です。これらの対策を施して、iPhone・iPadの守りを固めましょう。