地味な進化がiPhoneを使いやすくする!
(画像:Apple)
iPhone 6s・iPhone 6s Plusといえば3D Touchや新しいカラー、A9プロセッサに注目が集まりがちです。
しかし、そんな派手な新機能や性能強化の裏で、地味に進化している部分もあります。今回は、そんな地味な進化を遂げたiPhone 6s/6s Plusの機能を掘り下げます。
視野角が広くなった
iPhone 6/6 Plusで液晶に「デュアルドメインピクセル」が導入され、これまでのiPhoneより広い角度から本来の色で写真やビデオを見られるようになりました。
iPhone 6s/6s Plusではデュアルドメインピクセルを強化。iPhone 6/6 Plusよりも、本来の色で液晶の表示を見られる角度が広くなりました。
Wi-Fiが高速化
Wi-Fiでの最大通信速度はiPhone 6s/6s Plusで866Mbpsになります。これはiPhone 6/6 Plusの2倍です。
どちらのiPhoneも802.11acに対応していますが、iPhone 6s/6s Plusは802.11acのMIMOに対応したためか、利用する周波数帯が増えたためと考えられます。
MIMOについてはこちらのページで解説しています。
→ これでWi-Fiが速くなる?iPad Airで採用された「MIMO」とは
Touch IDの感知スピードが向上
iPhoneのホームボタンに内蔵されているTouch IDセンサーが「第2世代」になりました。センサーを強化することで、指紋を感知するスピードを上げています。
写真はより自然な色合いに
写真の白飛びや黒つぶれを減らすHDR撮影に使われる「ローカルトーンマッピング」と、写真に含まれるノイズを減らす「ノイズリダクション」がiPhone 6s/6s Plusではさらに強化されました。
この2つの強化で、iSightカメラで撮った写真はこれまでよりも自然な色合いになるものと考えられます。
ビデオの光学式手ブレ補正(iPhone 6s Plus限定)
iPhone 6 Plusの光学式手ブレ補正は写真を撮るときのみでしたが、iPhone 6s Plusではビデオ撮影のときも光学式手ブレ補正が効きます。
→ iPhone 6 Plusの「光学式手ぶれ補正」機能は動画撮影には対応していないことが検証の結果判明。
タイムラプスビデオに手ブレ補正
一定の間隔で撮った写真をつなぎ合わせて動画にする「タイムラプスビデオ」。iPhone 6s/6s Plusでは、タイムラプスビデオの撮影時に手ブレ補正が効くようになります。
iPhone 6sも対応していることから、光学式の手ブレ補正ではなく、iOSの機能によって写真・ビデオの手ブレ補正を行っているものと思われます。
4Kビデオ撮影中に800万画素の写真を撮影
もともとビデオの撮影中に写真を撮ることは可能でしたが、iPhone 6s/6s Plusでは800万画素の写真を撮れます。
800万画素は、iPhone 6/6 PlusのiSightカメラの画素数と同じです。
地味ながら、iPhoneが着実に進化していることが分かります。こうした細かな違いも含めて、iPhone 6s/6s Plusの購入を検討されてみてはいかがでしょうか。