今秋発表と噂の『iPhone 6s(仮称)』は最大通信速度がiPhone 6の2倍になるようです。
(画像:9to5Mac)
昨日のiPhone 6sリーク写真に続き、ニュースサイト『9to5Mac』がiPhone 6sのLTEモデムに関する記事を公開しました。
記事によると、iPhone 6sはLTE通信を制御する新型チップを搭載し、LTE-Advancedに対応。ダウンロード時の最大通信速度が300Mbpsになるとしています。
チップの消費電力が減ってサイズが小さくなったことで、バッテリーの容量が増える可能性も指摘しています。
最大150Mbpsから最大300Mbpsに
9to5Macによれば、iPhone 6sのプロトタイプにはQualcomm社の「MDM9635M」というチップが搭載されているそうです。このチップがLTE通信をコントロールします。
iPhone 6搭載の「MDM9625M」がLTE通信でのダウンロード速度が最大150Mbpsであるのに対し、iPhone 6sのチップは最大300Mbpsとなっています。
これらの速度をわかりやすい単位に換算すると、150Mbpsは毎秒18.75MB、300Mbpsは毎秒37.5MBのデータをダウンロードできることを表しています。
一方でデータを送るアップロード速度は最大50Mbps(毎秒6.25MB)のままなので、iPhone 6とiPhone 6sで変化はないそうです。
国内ではドコモとauが対応か
ドコモとauがLTE-Advancedの技術を使い、ダウンロード速度が最大で225Mbpsになるサービスをすでに開始、あるいは開始する予定です。
ドコモは2015年3月27日から『PREMIUM 4G』としてサービスを開始。2015年度内に速度を最大300Mbpsに引き上げるとしています。
auも2015年夏からサービスを開始する予定だと発表しています。
iPhone 6sはバッテリーの持ちがよくなる?
iPhone 6sに搭載される新しいLTEチップは電力使用の効率を上げ、発熱量も少なくなっていると9to5Macは指摘しています。
さらにLTEチップのサイズが小さくなったことで、さまざまなチップを載せたiPhoneの心臓部であるロジックボードのサイズも小型化できるようになりました。9to5Macによると、プロトタイプ版のロジックボードはiPhone 6のものよりも小型だそうです。
これらの情報が事実であれば、iPhone 6sに搭載されるバッテリーの容量はiPhone 6のバッテリーよりも増える可能性が考えられます。
iPhone 6sにも搭載される『iOS 9』にはさまざまな省電力機能が盛り込まれているので、容量増加と相まってバッテリーの持ちがさらに良くなるかもしれません。正式発表が待ち遠しいですね。
参考
- iPhone 6S to double LTE speeds, run more efficiently with new Qualcomm chip | 9to5Mac
- 報道発表資料 : 国内最速となる受信時最大225Mbpsの次世代ネットワーク「LTE-Advanced」を提供 | お知らせ | NTTドコモ
- 「4G LTE」キャリアアグリゲーションで受信最大225Mbpsへ。 | 2015年 | KDDI株式会社
- Qualcomm Technologies Announces Fourth-Generation 3G/LTE Multimode Modem and RF Transceiver Chip | Qualcomm