あるベンチマークのデータベースに、iPhone 6 でのテスト結果が投稿されたようです。
(画像:Power Board)
ニュースサイト『GSM Arena』によると、ベンチマークの結果を投稿できるウェブサイト『Power Board』に、iPhone 6 のものとみられる結果が投稿されました。
ベンチマークとは、その機器の性能を数値化するテストを指します。今回投稿された結果は、グラフィックの処理能力を計測したものです。通常の計算処理を担う CPU の結果は投稿されていませんが、スペックは明らかになっています。
グラフィック処理能力は1.04倍?
以下は、iPhone 6 とされるもののグラフィック処理能力を計測した結果です。iPhone 5s の結果に比べ、その成績は約1.04倍になっています。
(画像:Power Board)
一方で Apple の発表によると、iPhone 6 のグラフィック処理能力は、iPhone 5s などに搭載される『A7』プロセッサに比べて最大 50% 高速化しています。
(画像:Apple)
なぜベンチマークの結果は、Apple の発表と異なっているのでしょうか。考えられるのは、今回の計測に使われたアプリが iPhone 6 に最適化されていない可能性です。Apple が発表した「最大 50% 高速化」は、おそらく iPhone 6 に最適化された環境で計測されたものでしょう。
Power Board に投稿されるのは、アプリ『Basemark X』のテスト結果です。このアプリは2014年2月から更新されていません。
したがって今回のテスト結果が正確なものであれば、iPhone 6 のグラフィック能力は、アプリの最適化の有無によって左右される可能性が高そうです。
たとえば開発が終了したアプリを使っている場合、そのアプリを iPhone 6 で使ってもグラフィック処理の大幅な速度向上は望めないかもしれません。
『A8』はデュアルコアで1.4GHzか
iPhone 6 正式発表前に公開されたベンチマーク結果と同じく、Power Board に投稿された情報にも、iPhone 6 はデュアルコアの CPU を積んでいると記されています。最大クロック周波数は 1.4GHz のようです。
iPhone 5s 搭載の A7 プロセッサと比べると、最大クロック周波数は 0.1GHz 向上しています。
iPhone 6 | iPhone 5s | iPhone 5c | iPhone 5 | |
---|---|---|---|---|
プロセッサ | A8プロセッサ | A7プロセッサ | A6プロセッサ | |
最大クロック周波数 | 1.4GHz? | 1.3GHz | 1.25GHz | 1.3GHz |
コア数 | 2コア(デュアルコア) | |||
メモリ | 不明 | 1GB |
正式発表前に流出したと思われる、iPhone 6 とされるもので Geekbench を使って計測された結果によれば、CPU の処理能力は強化されています。
ただし、iPhone 5s/5c/5 の結果が2013年9月のものであることと、Geekbench が A8 プロセッサに最適化されていない可能性が高いことから、正確な結果とは言えません。
Power Board に投稿された結果や Geekbench で計測された結果が、本当に iPhone 6 で計測されたものなのかは確認できていません。また、今回の結果は、5.5インチ液晶を搭載した iPhone 6 Plus のものではありません。
AppBank では昨年同様、発売日に iPhone 6 と iPhone 6 Plus のベンチマーク結果をお伝えする予定です。お楽しみに!
参考(順不同)
- Supposed iPhone 6 ran through Geekbench, once again suggests 1 GB RAM, dual-core A8 | 9to5Mac
- iPhone 6 vs iPhone 5s: benchmark test shows mild A8 GPU gains over A7 | BGR
- Power Board – Basemark X Search results
- Power Board – Stock Model Apple iPhone 6
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