パスワード管理アプリ、1Passwordの悪質な偽物がApp Storeで発見され、Appleの審査方法に弱点があるのではないかと疑われています。
App Storeでは、人気アプリが出るとそのアプリに似たアプリが多くリリースされます。しかし、今回出てきた偽物は名前、アイコンともに似ており、「似ている」というよりも「本物と勘違いさせる」アプリでした。
有名アプリに酷似しているアプリが、何事もなくAppleの審査を通過してしまうようではアプリを審査する意味がなくなってしまいます。
※ 現在は取り下げられたようです
本物のアプリのUS名前は「1Password – Password Manager and Secure Wallet」です。対して、偽物のアプリの名前は「1Password – Password Manager」で、名前にはほんの少しの差しかありません。
アイコンは本物のアイコンを90度回転させたようなものになっています。名前、アイコン共によく似ているので何も知らなければ偽物を買ってしまうかもしれません。
今はストアから削除されていますが、この業者は1Passwordだけではなく、多くの有名アプリの偽物を扱っていました。
偽物がAppStoreに登場すると、Appleは業者間で話し合いをするように調停しますが、販売停止などの対応はとりません。そのため、本物のアプリ開発者は偽物アプリを取り下げさせることが難しく、問題を根深くしています。
偽物アプリが簡単に出回ると、アプリ購入者、アプリ開発者、双方が被害を受けてしまいます。
現在は取り下げられたようなので、とりあえずは安心ですね。
参考、画像引用元
A new app clone grifter shows App Store’s weakness | Ars Technica