WWDCにて、iPhoneの3Dグラフィック性能を最大10倍まで強化する『Metal』が発表されました。
Metalは、3Dゲームの動作効率を上げる新規格で、iOS 8のA7チップを搭載した端末でのみ動作します。
このMetalを使用したアプリは3Dグラフィック性能が大幅に向上し、家庭用ゲーム機なみのゲームも作れるようになります。驚きの新技術ですね。
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なぜ、Metalは早いのか
今まで、iOS用の3Dゲームは『OpenGL』という規格で作られていました。
しかし、OpenGLはどんなハードでも動作する共通規格なので、Appleの用意した最新のハードウェアを効率良く使うために作られていません。
Metalは、最新のA7チップを効率良く使うために作られているから高速なのです。
Metalなら家庭用ゲームなみに遊べる
Appleの発表によると、Metalに最適化してゲームを作るとドローコール(とてもCPUを使う処理)の動作が最大10倍速くなるそうです。
これが事実ならば、iOS機器で家庭用ゲームのようにリアルなゲームが遊べることになります。
この手の発表会の数値は理論値なので、「性能○倍」と発表されても実際に製品が出るとたいしたことがないケースがあります。
しかし、今回はEAがPS3などで出しているゲーム、『プラント vs. ゾンビ ガーデンウォーフェア』が動作している様子が発表されました。Metalを採用したゲームは、家庭用ゲーム機並みのゲームができると考えて良さそうです。
また、WWDCでは『Infinity Blade』を開発したEPIC GAMESにより、Metalを使用したアプリ『ZEN Garden』の実演も行われました。信じられないほどリアルな映像が見て取れます。
ZEN Gardenは、iOS 8のリリースと共に無料ダウンロードできる予定です。
Metalでバッテリーも長持ち
Metalの恩恵は、リアルなゲームができることだけではありません。端末の動作が速くなるということは、少ない電力消費で3Dゲームが動くようになるということです。
つまり、ゲームプレイ時にバッテリーがより長持ちするようになります。また、3Dの表示を多用したビジネスアプリなどもバッテリーが長持ちするようになるでしょう。
A7チップが普及すれば無敵!?
良いことだらけのMetalですが、1つだけ懸念点があります。それは、A7以前の端末では動作しないことです。iOS 8が出ても、Metalが普及するまで1年ぐらいはかかるでしょう。
しかし、逆に言えば1年後のiOS端末にはすごいゲームがたくさん出て、バッテリーもより長持ちするようになっているかもしれません。その日が楽しみですね。
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