存在しないスポット!なんだか都市伝説みたいな話ですね。
地図アプリの「Googleマップ」には存在しない町「Agloe」が載っています。
でも、実際そこに広がるのはただの山道…。ビルも家もありません。どうしてわざわざ名前が付いているのでしょうか?
実は複雑な背景があるのです。気になる方はiPhoneにGoogleマップをインストールしたらちょっくらのぞいてみましょう!
「Agloe」はどこにあるの?
Googleマップで「Agloe」を検索すると…ある!
簡単に見つかるじゃん!
(´゚д゚`)エー
検索できる近くの場所を探してから見つけましょう。「Roscoe」と検索して一番最初にでてくる結果をタップします。そのまま地図の上に移動します。
すると…あった!ここが「Agloe」です。ちなみに航空写真で見ると、建物は一つもありません…。
目的は地図の海賊版防止
そもそも「Agloe」ってなんでしょう?実はこのスポットは、地図の海賊版を防止するために作られました。
地図は作るのにたくさんの人材と労力が必要です。しかし、地図の正解は一つしかないため、海賊版が出てもそれが「ニセモノ」だと証明しにくいのです。
ということで、時はさかのぼること1930年代、当時の地図製作者は自分の名前をとって「Agloe」という存在しない場所を地図上につくりました。
他の会社から発行された地図に「Agloe」があれば、それは海賊版である!と訴えることができる…というわけです。
(画像元:An Imaginary Town Becomes Real, Then Not. True Story : Krulwich Wonders… : NPR)
その後「Agloe」が記載された地図を作成していた会社は、別の会社と合併されました。そして今も「Agloe」はGoogleマップの中で生き続けているのですね。
昔の地図制作者の苦労を考えながら「Agloe」を見ると、何もない場所なのに特別な気分になってきませんか?
ぜひみなさんも「Agloe」を見つけてみてください。そしてGoogleマップを持っている友だちにこの話をしたら、ちょっと物知りと思われるかもしれませんよ!
・開発: Google, Inc. ・掲載時の価格: 無料 ・カテゴリ: ナビゲーション ・容量: 11.4 MB ・バージョン: 2.7.0 |