Apple がイヤホンに関する、新たな特許を取得しました。
(画像引用元:USPTO)
アメリカ特許商標庁は今月18日に、Apple が申請していた「センサーを内蔵したイヤホン」の特許を認めました。
内容は、内蔵されたセンサーで装着者の体調・運動量を計測したり、頭の動きを使って iPhone を操作できるようにする、というものです。
この特許は2008年に出願されており、Apple が6年前からヘルスケア分野に関心を持っていたことも明らかになっています。
どんな特許なのか?
イヤホンに装着者の健康状態をモニタリングできるセンサーを内蔵・付属させることを考案しています。
センサーは装着者の「体温」「発汗状況」「心拍数」などのデータを取得。さらに複数の加速度センサーを使って運動量を計測します。
さらに様々な形のイヤホンにセンサーを内蔵することを考案しています。
冒頭でご紹介したイヤホンに内蔵する形以外に、耳かけにセンサーを内蔵するタイプや…
(画像引用元:USPTO)
ヘッドホンタイプについても言及しています。
(画像引用元:USPTO)
さらに Apple は有線・無線タイプの両方のイヤホンにも言及。無線タイプでは Bluetooth などの技術を使い、iPhone などにデータを送るとしています。
Appleはヘルスケア分野に注力?
ここ最近、Apple は医療センサー開発企業から人材の引き抜きを行っているようです。
腕時計・リストバンド型デバイス「iWatch」を開発するためではないか?と噂されていますが、もしかすると iPhone で使えるセンサーを開発中かもしれません。
さらに次期バージョン iOS 8 では「Healthbook」なる健康管理アプリが追加されるのではないか?とも噂されています。
以下はそのアプリを予想して制作された、コンセプト画像です。
(画像引用元:Carlos Quijano – Behance)
この噂が事実であれば「センサー内蔵イヤホン」も現実味が増します。
頭を動かしてiPhoneを操作?
さらに Apple は、イヤホンに内蔵された加速度センサーを使って「頭の動き」で iPhone などを操作する方法も考案しています。
例えば、頭を右に振ると曲をスキップ・頭を前に振ると音量を下げるといった具合です。
加えて、不意に操作してしまうことを防ぐため、ボタンを押した時だけ「頭の動き」をジェスチャーとして認識する方法も検討されています。
とはいえ、Apple が取得した特許がすべて製品に活かされている訳ではありません。今回の特許も「お蔵入り」する可能性があります。
顔・手の動きで操作できるアプリ
iPhone・iPad のアクセシビリティには、こうした機能がすでに盛り込まれています。
カメラの正面にいる人物が頭を左右に動かしたことを検知すると、選択中の項目をタップしたことにする「スイッチコントロール」です。
【iOS 7】アクセシビリティをさらに強化。「頭の動きで操作」が可能に。
顔・手の動きで操作できるアプリも登場しています。
MagicReader は iPad の FaceTime カメラを使い、顔の動きでページをめくれる電子書籍リーダーです。
[iPad] MagicReader: 手を使わずに読める魔法のBook★まじでスゴイ。しかも無料。
iRing は指に装着するガジェット。FaceTime カメラを使ってアプリを操作できます。
iPhone/iPadに全く手を触れずにアプリを操作できる「iRing」発表!