同時に発売された iPhone 5s と iPhone 5c は常に比較されてきましたが、イギリスでもやはり iPhone 5s の方が人気です。
調査会社 Kantar Worldpanel ComTech は、イギリスでの iPhone 5s の売上は iPhone 5c の3倍になると発表しています。
こうした傾向は別の企業がアメリカで調査を行った際にも表れており、この時の比率は「2:1」で iPhone 5s の方が人気でした。
その一方で、iPhone 5c は iPhone 5s よりも幅広いユーザー層に人気を得ていることも明らかになりました。
さらに Kantar Worldpanel ComTech は欧州を中心に、アメリカ・オーストラリア・中国・日本などの OS 別シェアも公開しています。
iPhone 5sとiPhone 5cでユーザーの年収・年齢に違い
Kantar Worldpanel ComTech がアメリカで行った調査によれば、iPhone 5s/5c では主なユーザーの年収と年齢に違いがあります。
年収4万9000ドル(約500万円)以下のユーザーの割合は、iPhone 5s が 21% であるのに対して iPhone 5c は 42%。iPhone 5s の倍以上の割合です。
調査会社は iPhone 5s の主なユーザー層の年収を明らかにしていませんが、文脈から考えると iPhone 5c よりも高い年収のユーザーが多いと見られます。
さらにユーザーの年齢に関しては、iPhone 5s ユーザーの平均年齢は34歳であるのに対して、iPhone 5c ユーザーの平均年齢は38歳です。
少なくとも、iPhone 5s と iPhone 5c がそれぞれ異なるユーザー層から人気を得ていることが分かります。
iPhone 5cユーザーの半数以上は他社デバイスからの乗り換え
さらに Kantar Worldpanel ComTech の調査によれば、アメリカでは iPhone 5c ユーザーの約 50% が他社の携帯電話から乗り換えた人々でした。
特にサムスン・LG からの乗り換えが多いと調査会社は発表していますが、以前に利用していた OS などの詳細は明らかにされていません。
一方、iPhone 5s ユーザーの 80% は iPhone の旧モデルからの機種変更としており、iPhone 5s と iPhone 5c の「性格」の違いが表れています。
シェアはAndroidがリード、日本ではiOSが6割
OS 別のシェアを見てみると、全世界的に Android が多数を占めています。特にその傾向が明らかなのはヨーロッパと中国です。
「EU 5カ国」は、イギリス・イタリア・スペイン・ドイツ・フランスの総称です。
アメリカでも 12% 近い差が出ています。さらに前年同時期と比較した場合、iOS のシェアは 6.4% 低下しています。
こうした傾向に反して、日本では iOS の割合が6割を超えています。主要キャリア3社が販売していることが大きいのでしょうか。
(上記のグラフは Kantar Worldpanel ComTech 発表の「Smartphone OS Sales Share」を元に作成)