Apple が、Xbox の 3D センサー旧 Kinect の基礎技術を開発した PrimeSense を買収しました。
画像は PrimeSense が開発した 3D センサー「Carmine」です。
(画像引用元:PrimeSense)
かねてから Apple が PrimeSense を買収するとの噂はありました。AppBank でも7月に噂をご紹介しています。
買収額は未公表ですが、およそ3億6000万ドル(約365億円)と言われています。
Mac・Apple TVへの搭載に期待
現在の Mac はマウスとキーボードを、Apple TV はリモコンを使って操作しなければなりませんが、3D センサーを使えばより直感的に操作できます。
Apple TV では以前から、3D センサーなどを使ってジェスチャ操作が可能になるとの噂がありました。
サイズ・消費電力の観点から見ても、現時点で比較的容易に 3D センサーを搭載できるのは Mac と Apple TV だと考えられます。
小型化が進む3Dセンサー、iPhone/iPadへの搭載も可能に?
3D センサーは小型化も進んでいます。PrimeSense は「Capri」というスマートフォン・タブレット向けの 3D センサーを開発しています。
写真は「Capri」を Nexus 7 に装着したところ。Nexus 7 は iPad mini よりも若干細いサイズなので、厚みの問題を解決できれば iPad Air/iPad mini にも搭載できそうです。
(画像引用元:PrimeSense)
PrimeSense はジェスチャーだけでなく、拡張現実(AR)にも 3D センサーを活かせると考えているようです。
ゲームのほか、家具のカタログアプリで部屋に欲しい家具を配置できるといった機能を Google のイベントで実演しています。
PrimeSense demonstrates Capri 3D sensor on Nexus 10 (hands-on) – Engadget
3D センサーは被写体までの距離も計測できるので、この情報を元に最適な撮影モード・フラッシュの強さをアプリが自動調整することもできそうです。