Times Union によると、Apple は iPhone・iPad 向けの「A」シリーズプロセッサをアメリカのニューヨーク州にある工場で生産させるようです。
生産を担うのは GLOBALFOUNDRIES 社で、以下はその場所と思われる航空写真です。
「A」シリーズプロセッサは「A4」から始まり、iPhone・iPad の計算・描画を担うほか、システムメモリがひとまとめになったチップ。最新版は「A7」です。
アメリカ国内でのプロセッサ生産は今回が初めてではなく、サムスンがテキサス州で既に行っており、今回の報道が事実であれば2件目になります。
サムスンが生産立ち上げに協力?
サムスンは iPhone 5s の「A7」プロセッサを生産していますが、記事によるとそうした「レシピ」を小規模チームと共に GLOBALFOUNDRIES 社に提供しているようです。
さらにサムスンは GLOBALFOUNDRIES 社の敷地内に技術開発センターを設置すべく、20億ドル(約2,000億円)を費やしていると報じています。
この技術開発センターでは新型チップの開発・テスト生産が可能とのことですが、これは GLOBALFOUNDRIES 社や IBM 社と共同で使用するようです。
サムスンは引き続きプロセッサ生産に関与か
Times Union は、GLOBALFOUNDRIES 社の直接の顧客が Apple なのか、あるいは同社がサムスンと協力して Apple 向けプロセッサを生産するのかは分からないとしています。
ただ今回の件によって、サムスンのテキサス工場で Apple 向けのプロセッサの生産を停止することはないとも報じていることから、後者の可能性が高そうです。