AppBank の主任です。
AllThingsD によると、2011年3月に発表された iPad 2 が今日も販売され続ける理由は2つあるようです。
3万9,800円で販売される iPad 2 は、その価格が iPad Air と1万2,000円、さらに Retina Display を搭載した第2世代 iPad mini とは2,000円ほどしか違いません。
にもかかわらず、今日に iPad 2 を買うユーザーはいるのだろうか?という疑問の声が、先日の iPad 発表イベントから聞かれるようになりました。
AllThingsD はそれでも販売が継続される理由として「人気」と「高利益」である点を挙げています。どういうことなのでしょうか?
iPadファミリーの価格一覧
まず今後販売される、あるいは現在販売されている iPad の価格をまとめます。
機種 | 容量 | 価格(Wi-Fi版) | 価格(Cellular版) |
iPad Air | 16GB | 5万1,800円 | 6万5,800円 |
32GB | 6万1,800円 | 7万5,800円 | |
64GB | 7万1,800円 | 8万5,800円 | |
128GB | 8万1,800円 | 9万5,800円 | |
iPad 2 | 16GB | 3万9,800円 | 5万3,800円 |
iPad mini Retinaディスプレイモデル | 16GB | 4万1,900円 | 5万5,800円 |
32GB | 5万1,800円 | 6万5,800円 | |
64GB | 6万1,800円 | 7万5,800円 | |
128GB | 7万1,800円 | 8万5,800円 | |
iPad mini | 16GB | 3万1,800円 | 4万5,800円 |
iPad 2はまだまだ人気の機種?
以下の表は、アメリカ国内での iPad の販売台数を Consumer Intelligence Research Partners が調査してまとめたものです。
iPad 2 に注目すると2012年12月から翌年9月までの間に 20%以上、時には 30% 以上を占めています。
(画像引用元:Why Is Apple Still Selling the iPad 2? Because It Can. – John Paczkowski – News – AllThingsD)
第四世代 iPad・初代 iPad mini に比べると占める割合は低いものの、iPad 2 は一定の人気を維持し続けていることが分かります。
より具体的には教育現場のほかに、経費を抑えつつ iPad を導入したい企業で人気を博している、と AllThingsD は伝えています。
iPad 2に新たなライバル登場か
とはいえ、iPad 2 は「最も安い iPad の座」を初代 iPad mini に譲ってしまいました。初代 iPad mini の価格は iPad 2 よりも8,000円安い、3万1,800円です。
安さでは負けますが、iPad 2 には9.7インチ液晶という武器があります。今後は、この点が初代 iPad mini との比較でどう評価されるのかに注目です。
仮に売上が芳しくなれば、あるいは iOS 8 の動作条件が iOS 7 以上になれば、iPad 2 は来年にも販売終了となるかもしれません。
iPad 2は利益率が高い製品?
iPad 2 は発表から2年半が経過しています。このように長期に渡って生産・販売され続ければ設備投資の費用を回収できるだけでなく、それ以上の利潤をもたらします。
さらに部品の調達費用・生産にかかるコストも削減できていると考えられるので、iPad 2 は iPad の中でもっとも利益率が高い製品と言えるかもしれません。
AllThingsD も iPad 2 の販売が継続される理由として、この点も指摘しています。