AppBank の主任です。
AllThingsD が、アメリカでの iPhone 5s/5c/4s の販売シェアを報じています。
今回の報道の元になったのは Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)で、対象期間は9月末までです。
調査結果を見ると、iPhone 5s は iPhone 5c の2倍以上売れていることが分かります。しかし、この傾向は長くは続かないかもしれません。
CIRPの調査結果
左が2012年10月、右が2013年9月の調査結果です。
(AllThingsD 掲載の CIRP 調査「iPhone Sales by Model」を元に作成)
2012年・2013年時点での最安価モデル・安価モデル・フラッグシップモデルの比率はほぼ同じと言えます。
しかし、細かな点に注目すると最安価モデルの比率は同じものの、安価モデルは 4% 増・フラッグシップモデルは 4% 減です。
アメリカに限っては、iPhone 5s は iPhone 5 ほど売れなかったことになります。
iPhone 5cがシェアを伸ばす理由とは?
AllThingsD のインタビューに答えた CIRP の共同設立者 Josh Lowitz 氏によると、以下の要因から今後 iPhone 5c がシェアを伸ばすと予想しています。
まず、現在の iPhone 5s 人気は献身的なユーザーによるもので、時が経つにつれて安価なモデルがフラッグシップモデルよりもシェアを伸ばす傾向にあることを挙げています。
また、iPhone 5c には「デザイン」という魅力があると指摘。昨年、安価に販売されて人気を博した iPhone 4s 以上に、様々な消費者にアピールできるとしています。
ただし、上記の分析は米国に限ったものです。機種代金が実質0円になることが多く、スペックを重視すると言われる日本市場でも同様の結果になるかは分かりません。